やめて戦争法 学習講演会 天白区・守山区 ~憲法9条をいかした国際貢献が重要~

【天白区から】
3月4日、昭和区の中京大学をお借りして、「だれの子どもも死なせたくない」春の学習講演会を行い、187人が参加しました。
講演は豪華2本立てで
①元立教大学大学院特任教授の池住義憲さん「加害者にならない権利」
②元陸上自衛隊レンジャー隊員の井筒高雄さん「南スーダンPKOと自衛隊の『駆けつけ警護』『宿営地の共同防護』」
でした。

池住さんは2008年の自衛隊イラク派兵差止訴訟を振り返りながら安倍政権で起こっていることの意味を再確認。
クイズも有りのユーモアたっぷりの講演に、一番大切にしたいものに立ち戻ることがひどすぎる現状に立ち向かう力になる、無力感を克服する技と納得。

井筒さんは中国脅威論に対して①自衛隊の軍事力では中国軍には太刀打ちできない②日本の周囲は海なので守りにくい③原発が54基もありその安全保守に軍がコミットできていない④食料自給率が低すぎて輸入を止められたらアウトの4点を挙げ、中国に限らず戦争をしたら日本は必ず負ける国だ、だからこそ9条が大切だと言われたのがとてもスッキリでした。

今回の企画で中京大学や昭和区、瑞穂区などたくさんの方々との協力関係ができたことがまた新しい展開が期待できそうで嬉しいことでした。

【守山区から】
守山平和委員会は5日、戦争法廃止!憲法を守り生かす守山共同センターと共催で、元レンジャー隊員の井筒高雄さんを招いて、春の学習講演会をおこない、33名が参加しました。

講演に先立ち、会員の城下さんが陸自第10師団の実態についてパワーポイントを使い報告しました。

井筒さんは「自衛隊の海外派兵を考える~PKO参加5原則と南スーダンの実態~」と題して講演しました。
「専守防衛」のためだけに命を差し出す自衛隊が、PKO法による「国際協力」の名のもとに海外に派遣され、「安保法」で戦争にも参加することに。
南スーダンは、PKO5原則からは言えば退すべきですが、それは20年前のルールです。
政府軍とはいえ、いつ反政府軍になるかもしれない南スーダンでは、住民保護のためにならどちらの軍隊も先制攻撃の対象です。
「紛争地域に行く以上死者が出ないとは言えない。過去のPKOでも文民警察や国連ボランティアで犠牲者を出している」と井筒さんは指摘します。
しかし、南スーダンでは、武器使用は個人の判断。
米軍では負傷兵にヒルモネ入りのキャンデーを投与し、高度な医療を衛生兵がほどこしますが、自衛隊では米軍の軍用犬以下の「究明キット」しか持たず負傷兵は放置されます。
宿営地で、今していることは「自分たちを防護するための壁を作っている」と聞けば、何しに行っているのかと思いますが、それでも続けるのは、南スーダンで日本製の武器を使わせ売り込むためと、国民を戦争に慣れさせるためだと看破します。
このまま派兵を続ければ、沖縄の米兵犯罪のようなことが自衛隊員によっておこるかもしれない。
過酷な戦争体験でPTSDや自殺する隊員を出さないため、市民と野党の共同で今の政権を変えるしかないと結論付けました。
嘘とごまかしで、自衛隊員の命を危険にさらす政府にみんな起こっていました。
カンパ箱に平和委員会への入会申込書が一枚ありました。

講演する井筒さん 3/4 中京大学