瀬戸市の被爆者をききプロが取材

 8月25日(土)午後、ききプロの皆さんが、ナガサキの被爆者・那須さんを訪問。映像による取材をされました。
 那須さん一家は敬謙なクリスチャンです。1945年8月9日、お姉さんがシスターになるお祝いのため長崎市内に向かっていましたが、「長崎市内は爆弾が落ちて大変なことになっている」と足止めされ、次の日爆心地近くまで行き、お父さんが友人知人を探している間焼け跡で遊んでいました。
 小さい時からいろいろな病気はしましたが、直接被曝ではないので自分が被爆者とは思ったこともなく、結婚して子どもも生みました。
 ある日、体調が悪く医者に行った時、「原爆症と同じ症状だな~」といわれびっくり!
 被爆者手帳はもらっていました。
その後、あちこちにガンが見つかったため、原爆症認定の申請をしましたが、何度も却下されました。愛友会から那須さんを紹介されたのはそんな時でした。
 瀬戸には反核医師の会の先生がおられますので、那須さんのお話を聞いていただき、再度申請書を提出。昨年12月6日 反核署名をしている時、那須さんから「原爆症と認定されました!」と携帯に電話がありました。
 長い間ご自分の病と闘い、ご主人の病気との戦いもあって疲れ果てておられましたが、今はご主人も施設に入ることが出来、被爆者手当ても入って心にも余裕が出来た様子でした。
 「これから楽しまなくちゃあね!長生きしてよ!」

(瀬戸反核センター 田中詔子)