憲法・尖閣・教育、学び、語り、元気に各地で2013年を新たな決意でスタート

●反核平和新春のつどい
反核平和新春のつどい1月13日、「反核・平和新春のつどい」がおこなわれました。参加者は、70人でした。
始めに、「改憲勢力が大きな力を持ったが、国民の思いとかけ離れている。しっかり学んで激烈な情勢をのりこえていきましょう」と県原水協の沢田理事長があいさつ。丹羽洋子愛友会理事長の連帯のあいさつに次いで、塩川智代さんによるフルート演奏の優しい音色を楽しんだ後、三重短期大学の三宅裕一郎さんが、憲法と青年―若者の「政治的無関心?」隙間をつく改憲動向―と題して講演をしました。
昨今の改憲論の集大成ともいうべき自民党の改憲草案について、6点にわたり問題点を指摘しました。その中で、96条の改憲要件を簡素化し、国会議員の過半数の賛成で改憲の国民投票ができるとともに、そこに最低投票率が盛り込まれていないことの問題点を詳しく説明。現行改憲が改正手続きを厳格にし、「基本的人権」を最高法規として書き込むことにより、多数決でも侵すことのできない仕組みになっている。これは、99条の憲法尊厳擁護義務を負っている者たちの「法的クーデター」の試み、とまで指摘しました。
基本的人権を制限したり、災害便乗による緊急事態条項で、内閣総理大臣に権限を集中させるシステムの構築など、改憲勢力の危険な狙いが明らかになるとともに、それは、時代錯誤で民主主義と相いれない中身になることも、学べば学ぶほど明らかです。
学習で元気と勇気をもらい、食事をしながらの交流でも活発な発言がつづき、新年のスタートにふさわしい集まりでした。

●天白「新春のつどい」
新年を迎え今年初の天白平和委員会「新春の集い」を1月12日(土)原駅タ-ミナルビル3F社会福祉協議会研修室にて開催した。講演の鳥居達生氏提供のDVD“フイルムは
証言する~南京大虐殺から半世紀”を観た後、フリー・トーク形式の集いを持ち、参加者21名で自由闊達に語り合った。
第1部: DVDを観て
*貴重な記録DVDであった。参加者の多くは悲惨な場面を怒りを込めて観ていた。
私自身の感想を記せば、人は極限のなかで、集団的心理も多く働き、殺戮を繰り返す程、変わるものだという事を改めて思い知らされた。自問するなか、歴史観の認識が足りず非人道的な日本軍の行為を個々の責任としか観ていない自分がいた。後日、歴史書を紐説き、「戦争でないのから捕虜と呼ばない」、「捕虜が出ないのだから出た時の対応策を全く持たない」という政策が当時の政府にあったことが記されていた。これからの活動として、もっと背景や歴史を学び多くの人々に語り懸ける必要性を強く感じた。
第2部: 参加者の主な声
*経済的劣化=ナショナルリズムに走り易くなる
*尖閣諸島の領土は共同管理化がベターと思う
*尖閣問題は米国が仕掛けたんでは?
*日本こそ民主主義が低下しているのでは?
*マスコミ等、言論、世論のコントロール化が激しいと思う
*アセアン諸国では領土紛争当事者が同一テーブルで話合う先進的活動が根付いている
*憲法9条を知らない人が多いと思う
*学校教育関連にもこのDVDを観て学んでほしい
最後になったが、この集いを通し1名新規入会者あり。

●青年 「ピースカフェ」OPEN
青年「ピースカフェ」青年学生部は、1月27日に「ピースカフェ」を開催しました。この企画は、平和に関する様々な問題や関心事を、気軽にあつまって、学んだり、話したり、行動したりできる場所をつくろうと、月一回を目標に取り組んでいるものです。新年最初のカフェは、18人が参加し県立大学の久保田氏を講師に「教育と平和」について学び、議論しました。
青年や高校生、大学生が新自由主義や消費社会の中で育ち、教育を受けてきた背景を広い視点で見ることで、その人自身の行動や考え方に迫ることができる。そんなことを学べたカフェでした。企画後の交流会では、青年が主体となり議論する場、学べる場をつくることの重要性を語り合いながら実感しました。