各地からの報告

◆第18回平和のための戦争展・守山 ~「親の遺品提供」に年月を感じる~◆

やそすけさんの語り 10/1 誓願寺

やそすけさんの語り 10/1 誓願寺

今年も10月12日から15日の4日間、守山区の町北にある誓願寺をお借りして「平和のための戦争展・守山」を開催することができました。
守山という地域で開催されるささやかな取組みです。あの戦争でこの地域が巻き込まれた遺跡の紹介に始まって、その戦争に正面から反対したジャーナリスト桐生悠々の記録、原爆の被害、最近の戦争と反戦の運動、或いはオスプレーなど米軍基地との闘い、そして原発をどうするのか・・・展示すべきテーマは無数にありますが、その中から我々の力量に応じた展示を行っています。毎年取り組んでいると、地域の方たちからいろいろな情報が寄せられます。

展示品を寄せていただける方があります。「語り部をしたい」という申し出があります。本当にありがたいことです。しかしこの2~3年、』変化を感じています。語り部ではなく、「父から聞いた話」という語り継ぎ部、「親の遺品を片づけていたらこんなものが出てきました」という品物の提供・・・戦後68年という年月は、すでに戦後生まれが高齢者の年代に達しているという意味なのです。

まだまだ残しておきたい記録はいっぱいあります。事実を求めて調べなければならない事柄がどんどん出てきます。さらに地道な活動の必要性を感じています。

 

◆犬山からの報告 ~平和のコンサートに市が後援~◆

11月3日、犬山国際観光センター(フロイデ)にて、第8回のピースフェスタを開催しました。参加者160名。実行委員会には、革新懇談会、年金者の会、九条の会、新婦人、共産党など多くの団体・個人が参加。今までは戦争と平和・原発と放射能の怖さ・沖縄の問題などをテーマに講演会や映画などをおこなってきました。
今年は歌と語りで「平和・憲法」を考えようと“きたがわてつ”さんを招き、「文化の日」に相応しいコンサートにしました。犬山さくら保育園の保育士さん達の司会で始まり、実行委員会を代表して市職員組合の吉田さんが挨拶。コンサートでは「そんな町を」「千の風になって」「翼をください」「二十五条」「わたしを褒めてください」「九条」「日本国憲法前文」「ヒロシマの有る国で」「ケサラ」などを参加者も加わり、熱唱、途中のトークは、しんみりと身近な平和への想いを語られました。アンコールのあと、サイン会、大勢の方がおしよせました。

きたがわさん

きたがわさん

参加者の感想・・・「歌も朗読もよかった。人生について改めて考えた」「素晴らしいの一言」「歌で憲法の勉強ができた」「なつかしさが蘇ってきた」「若い人にも声かけてもっと集めたい」「一緒に思い切り歌えて感動」「胸に響きました北川さんの柔らかいトークに共感」「犬山市や教育委員会が後援、すばらしい市だ」

 

◆春日井平和委員会の報告 ~署名に頑張る~◆

春日井平和委員会は今年も春日井まつりで核兵器廃絶署名で頑張りました。この署名活動は労働組合や民主団体6団体が共同して取り組むもので10年の歴史を持っています。
平和委員会は初日19日、7人で14時からの2時間に核兵器廃絶署名140筆を集めることができました。署名活動がまつりの敷地内であるため「風船」を手わたしながらのにぎわしい活動です。子どもづれのお母さんたちが快く署名に応じてくれました。

まつりの参加は12万人で、平和委員会の活動には、県原水協の小田前事務局次長が応援にかけつけ参加者を激励してくれました。

 

◆天白からの報告 ~写真展示に300人~◆
平和委員会も参加する天白の原爆写真展実行委員会は今年も10月16日から20日まで地下鉄原駅のギャラリーで写真展を開催。5日間で300人余りの市民が会場を訪れ、「原爆と人間」組写真と沖縄戦被害の記録写真を観ていきました。

10/19 原ギャラリー

10/19 原ギャラリー

この地下ギャラリーは目立たない所にあるが、ふと目をとめた通りすがりの乗客が観に立ち寄る利点があります。会場に置いたノートには、学校帰りの高校生たちが「原爆や沖縄でこんなひどいことがあったと初めて知った」「戦争と平和について、もっとよく知って考えなければと思う」などと、率直に書いている高校生の感想が目立ちました。また、机には「核兵器廃絶、原発ゼロ、9条守れ」の三つの署名も置いて協力を訴えました。
この写真展は国連軍縮週間に合わせて開催しているが、来年は写真展と組み合わせて講演会も加えるなど、さらに内容を深める方向も話し合われています。