ビキニ被ばく追って『世界は恐怖する』を上映

天白区平和委員会は4月13日(日)、天白区生涯学習センターで3周年のつどいを開催し、天白区在住の人たちを中心に67人が参加しました。

天白区平和委員会では、今回、亀井文夫監督が残したドキュメンタリー映画『世界は恐怖する』と、これを管理する財団法人第五福竜丸平和協会の安田和也氏の講演を企画しました。

講演する安田氏 4/13 天白区

講演する安田氏 4/13 天白区

映画は、水爆実験で舞い上がったサンゴ礁の“死の灰”をかぶってビキニの海から焼津に帰ったマグロ漁船第五福竜丸の乗組員の“放射能症”発症と放射能汚染マグロの調査から始まり、インコが強い放射能に曝されて死ぬ、放射線がマウスやウサギにがんを発症させる仕組み、ビキニその他の核実験による地球規模の大気汚染を検証する気象観測、大地を汚染する降った雨の土壌調査など、私たちにたたみ掛けるように放射能汚染の恐ろしさを見せつけました。

映画のあと、安田氏は「これを知ったら原発再稼働はあり得ない話だと、誰でも分かるでしょう」とまとめました。参加者から「映画の広島原爆による奇形児の映像は初めて見た。ベトナムの枯葉剤、イラクの劣化ウランによる奇形のすさまじさは知っていたが、もっと早く見るべきだった。なぜ今までみる機会がなかったのだろう。原発の収束がまだまだなので、放射能による恐ろしさをもっともっと国民に知らせる必要があると思う」などの感想が寄せられました。