若者100人に憲法アンケート 集団的自衛権に8割が「NO」

憲法記念日の5月3日、青年・学生部は、毎年行っている「若者100人に聞く!憲法アンケート」を実施しました。13人が参加しました。回答者の平均年齢は19歳。

憲法アンケート 5/3 名古屋駅

憲法アンケート 5/3 名古屋駅

「憲法は変えるべきか?」に対して、反対が32%、賛成が22%、わからないが46%という結果でした。改憲反対の理由として、現状で特に問題ないという主旨の意見が多く聞かれました。このことから、若者の中に改憲の議論が浸透しておらず、改憲の機運が高まっているとは言えないと感じました。

「9条は変えるべきか?」という問いに対し賛成は12%、対して反対は51%と反対が大幅に上回りました。理由として「戦争したくない」「平和が大事だから」などの意見が聞かれました。日本の若者の中に、「9条改憲=戦争につながる」というイメージが浸透していると思われます。

「集団的自衛権を知っていますか?」の問では「知っている」が80%、「知らない」が20%という結果でした。「知っている」と答えた人が、昨年の5割から、今年は8割に大幅に増えました。

「日本が攻撃されていなくても海外で同盟国(アメリカなど)の戦争に参加することについてどう思いますか?」と集団的自衛権の行使をするべきか聞いたところ、“参加するべき”18%に対し、“参加するべきでない”が80%と大きく上回りました。

“参加するべき”とした理由として「同盟国に協力するべき」「日本が戦争になった場合に助けてもらいたいから」などがあり、“参加するべきでない”とした理由は「戦争はよくない」「徴兵が始まったら嫌だ」「日本に恨みを持たれるかも」などがありました。日本が戦争に巻き込まれることを危惧していることが読み取れました。当事者である若者が、これだけ反対している中、集団的自衛権行使のための法整備を強行するのは、若者の意思と大きく乖離していると考えられます。

今回のアンケートで、「戦争はこわい」というような漠然とした危機感ではなく、「日本が攻撃される」等具体的な危機感を感じている若者が増えていることがわかりました。再び日本が戦争に向かうかどうかの岐路に立っていると感じる若者が増えていると読み取れます。今後、今回で示されたような若者の声を社会に広げていきたいと思います。

 

 

Q1 憲法は変えるべきか? 人数
1.変えるべき 5 22
2.どちらかといえば変えるべき 17
3.どちらかといえば変えるべきでない 11 32
4.変えるべきでない 21
5.わからない 46
無回答 0