安保学習会 ~緊張を高める『軍事力』より「平和外交力」を~

5月24日、安保破棄中央実行委員会の小泉親司氏を招いて「戦争法の廃止をめざして――中国にどう臨むのか」と題して、安保学習会が開かれました。

安倍首相が「日本周辺の安全保障環境は厳しさを増している」と、安保法制(戦争法)の必要性を語ることに、小泉氏は「はたしてそうなのでしょうか」と述べ、講演を始めました。

小泉氏は「中国『脅威』論の虚構と本質」の項で、冒頭の安倍首相の発言に対して「誰が厳しさを増しているかが問題」と、首相自身の歴史認識問題や「脅威対抗」といえる戦争法の強行を批判します。
中国の軍事的緊張を厳しく戒める一方で、「経済相互依存」という表現で日本と中国の密接なつながりを示しました。

尖閣問題といい南シナ会問題といい、「外交交渉による平和的解決以外にない」と、小泉氏は強調します。
「それにつけても」と、日本政府の外交力の貧弱さを嘆きます。
「武力では解決しないと、「戦争法廃止こそ」が日本の平和を確かにする道」と述べて講演を結びました。

学習会では、安保がわかるブックレット13「戦争法と日米安保」同ブックレット14「日本の軍事費2」が紹介され普及が呼びかけられました。