Peace Egg 2017 in愛知 90人の若者が学び・語り合う3日間に

9月16~18日Peace Egg2017in愛知を愛知県青年の家(岡崎市)にて開催しました。北海道から沖縄まで約90人の参加がありました。「Peace Egg」とは青年による青年のための2泊3日の平和イベントです。初めて出会った人と班行動し学習・交流や「グループトーク」で自分の思いや考えを話し他の人と意見交換する機会が多く設けられているのが特徴です。参加層は高校生から社会人まで様々ですが、誰もが平和について学び考えることで成長できるよう「たまごからひよこへ」をコンセプトにしています。

 今回のPeace Eggのメインテーマは「一人ひとりが大切にされる未来」でした。このテーマには次のような思いが込められています。『青年は人生の長い道のりを歩み始めたばかりです。どんな未来を望んでいるでしょうか?どんな未来も一人では実現できません。人は一人では生きることができないからです。幸福な未来のために私たちはどうすれば良いのでしょうか?また、私たちは個人として尊重される権利を持っています。それは誰もが大切にされるということですが、今の社会はどうでしょうか?一人ひとりが大切にされる社会にするにはどうすればよいのでしょうか?一人ひとりが大切にされることが平和に繋がっていきます。平和な未来は私たち青年の手の中にあります。それぞれの平和に対する思いを形にして平和への第一歩を踏み出して欲しいと思います。』

 グループトークという自分の思いや考え、学習の感想をみんなに話す機会は、日常生活では多くありません。初めて会った、年齢や立場が様々な班員に対して、緊張して黙ってしまう人や学んだ事をうまく自分の中で整理し言葉にできない人は少なくありませんでした。しかし2泊3日を過ごしていくなかで、打ち解けお互いの性格を分かり合うなかで最終日には6班全部が「班宣言」で自分の思いを形にすることができていました。ある社会人の初参加者は、自分の考えをまとめるのが苦手でゆっくり感想を話している時に「初めて会った人ばかりだけど、なぜかほっとする」と言ってくれました。メインテーマの先にある一人ひとりの考えを尊重するPeace Eggの自由で温かい雰囲気が伝わったのだと思います。また、初参加の学生は「平和ってなんだろう?といろんな視点から考えいろんな人々と議論し、平和って考え方によって色々あるのだと感じて楽しかった。班の人とも仲良くでき、遊びも学びもできた」と感想をよせてくれました。さらに、多くの参加者が「また来年も参加したい」「今回は部分参加だったが、次は全日程参加したい」と言ってくれました。参加者が学び・語り・一人ひとりの思いを出し合うことができたPeace Egg 2017in愛知は「成功」と言えるのではないでしょうか。