「犬山ピースフェスタ」報告タイムリーな企画で満席の盛況

10月1日、犬山市のフロイデにて、第12回「犬山ピースフェスタ」が開催されました。今回は平和と憲法の問題をテーマに、ドキュメンタリー映画『不思議なクニの憲法』を上映し、松井久子監督と話し合う企画でした。

折しも衆議院が解散され、改憲か否かの問題はこれからの日本の進路にとって最重要課題の一つとしてクローズアップされています。各参加団体の頑張りと関心の高さから、会場は満席の熱気に包まれました。参加者は180名余。

 映画は、憲法学者や外交官、政治家などの著名人から若い母親、青年たちまで幅広い考え方の人たちが網羅され、上映後の対話で、監督が〝3回は観てほしい〟といわれるほど内容が濃密でした。

松井監督は2001年に、早くに認知症を取り巻く家族の問題を世に問うた映画『折り梅』で、犬山市内でロケされた思い出もあり、快く来県。今年8月にドイツの4大学で今回の映画を上映したとき、学生で満席で、日本からの留学生が「日本にいたら見なかった。内容が知らないことばかりでショックだった」と発言。ドイツでは、幼少から自分の意見を持つように、と育てられている、また女性の学習や政治参加の場面が多いので、日本の男性は何をしているのだ、との疑問が出された実情を述べられました。

10/1 犬山市フロイデ

会場からは「識者を何人くらいインタビューし、選んだか」の質問に監督は、「誰も外さなかった」と答えました。参加者からは、「シナリオがあるようなので、読み返したい」「誠に時宜を得た映画で、勉強になった」「日本の政・財・官・学すべてにアメリカの呪縛を受けていることがよく分かった」などの感想が出されました。

監督は、「めちゃくちゃな政治で、今回など無謀な選挙と思うが、私たち有権者にも責任がある。ちゃんと見てるよ、と声を上げないといけない。」と締めくくられました。