「テロリストは自分だった」元アメリカ兵が語る戦争の恐怖

11月28日イーブル名古屋で、「VFP(ベテランズ・フォー・ピース)核と米軍基地~元アメリカ兵にきく戦争のリアル~」の講演会があり、退役軍人で組織しているVFPのメンバーのマイクさんがお話しました。

アメリカは、愛国主義を極端に高めコントロールし「アメリカ特別主義」「国家主義」になっている。学校の授業やスポーツイベントなどの前に、胸に手を当て国歌を歌う。戦闘機が曲芸飛行する、子どもに武器をもたせるなどのイベントや体験。戦争を美化するアニメなどにあふれていると指摘しました。

そういうなかでマイクさんも育ち、18歳になって自然に軍隊に入り、他国民を差別する思想が植え付けられていったといいます。そして、イラク戦争での体験を、「スパイから『テロリストがいる』との情報で、毎日2・3回襲撃に行った。ほとんどが普通の家だったが、そこで従軍可能な青年がいると尋問所という名の『拷問所』に連れていった。おそらく、拷問され、殺されただろう。襲撃した家で聞いた子どもの叫び声が、今も聞こえる。テロリストは自分だった」と語りました。退役してからも、車を運転していて地雷が埋まっていたり、高いところから狙われているような気がして事故をおこすなど、今もPTSDに苦しんでいます。

マイクさんのお話の後のシンポジウムで、元自衛官の水上さんが、日本でもVFPジヤパンで100人を超える人が活動していることを紹介しました。中谷弁護士は、日本もアメリカに加担していることに、「知らなかった」で済むのか?いつまで騙されるのか?自分にできる限りの戦いをしようとよびかけました。