映画「憲法を武器としてー恵庭事件・・・」いま、自衛隊と日本国憲法を問う

一九六二年十二月、北海道恵庭町の自衛隊島松演習場に隣接する農場の酪農家兄弟が、自衛隊の通信回路を切断するという事件が起きました。戦闘機や大砲の騒音被害で牛の乳量が落ち、家族の健康が損われ、「演習は事前通告する」の約束も守られなかったことからのやむにやまれぬ実力行使でした。国から自衛隊一二一条「防衛の用に供するもの」を破損したとして起訴された裁判では、「自衛隊は憲法九条違反」が争われました。北海道平和委員会は、毎回、裁判所前にテントを張るなど、全面支援の活動を展開します。

その「恵庭事件」から五十五年、事件が意味するもの、裁判で自衛隊はどう裁かれたかー映画「憲法を武器としてー恵庭事件五十年目の真実」で明らかにされます。安倍政権は「集団的自衛権」を認める閣議決定や「戦争法」で解釈改憲を強行、遂には九条に自衛隊を明記する「憲法改悪」へと突き進もうとしています。自衛隊と日本国憲法が問われている今、時宜を得た映画の完成をみました。

県平和委員会では、二月十五日(木)十八時から民主会館二階で先行上映会を行うとともに、県下各地域での上映会開催をよびかけています。