守山区の上空で危険な飛行訓練

学校や日常生活に影響も

編隊飛行を行うC130輸送機

昨年十二月、くれまつ市会議員が自衛隊機の騒音問題で監視を呼び掛けて以降、自宅上空を飛行する自衛隊機を記録している。

毎週木曜日だけの監視だが、二〇回以上飛ぶことも珍しくない。一番回数の多いのはC130H輸送機で、低空で飛行し、時には旋回している。二月二十二日には、三機が縦に並んだり、四機が横に広がったりしながら飛んでいるのを目撃した。その中には、KC130Hも混じっていた。KC767とともに、戦闘機に空中給油を行いながら、無着陸での海外派兵を可能にする「空飛ぶタンカー」である。万が一、墜落ともなれば、間違いなく被害は甚大なものになる。この編隊飛行は、三月三日の小牧基地航空祭の予行演習だったことが後からわかったが、市街地上空で危険な飛行を行うことがなぜ必要なのか。

小牧基地に隣接する三菱重工小牧南工場では、F35戦闘機を組み立てているが、今後は機体の整備も行う。整備完了後は試験飛行を行うが、その機体も守山区上空を飛ぶことになる。つまり、守山の空はテストコースの一部なのである。佐賀県のヘリ墜落炎上事故はこうした試験飛行中に起こっている。二〇〇七年には、三菱重工で整備したF2支援戦闘機が小牧基地内で墜落炎上している。二月二日には、整備中のC130Hが小牧基地内で突然130m程を暴走する事故があったばかりである。飛行中の自衛隊機からの部品落下は数知れない。沖縄や全国で起こっている事故の危険性が高まっている。

戦闘機の騒音も苦情が多く寄せられている。F15などの戦闘機に加え、F35が日常的に飛ぶことになれば、日常生活や学校の授業などにも大きな影響が出てくる。市街地上空での訓練、特に低空飛行や旋回飛行など、危険が伴う飛行は中止せよと訴えたい。