ブルーインパルス曲技飛行告発報告会

他県からも参加者、今後の運動を議論

愛知県平和委員会も加わる小牧平和県民集会実行委員会は6月23日、ブルーインパルス曲技飛行告発報告会を小牧市のラピオで開催しました。

告発状の趣旨説明を行った篠原弁護士は、2017年3月5日、小牧基地オープンベースにおいて行ったブルーインパルスの飛行は、航空法の2つの点で違法行為を行ったと指摘しました。

航空祭当日、「ローアングルテイクオフ」「チェンジオーバーターン」「ダブルナイフエッジ」の3つの飛行課目について曲技飛行を行ったと指摘したこと。また、最低安全高度以下の飛行について、対地200ft(60m)以上の高度の飛行についてしか「国土交通大臣の許可」を受けていないのに、ローアングルテイクオフという展示飛行を行う際に、地上から機体下部までの高さが2メートル弱という超低空飛行を行ったことも指摘しています。

このような曲技飛行等を行ったにもかかわらず、航空祭を開催する際に、国土交通大臣に許可申請をしなかった前小牧基地司令を、航空法91条1項及び航空法81条違反で、厳重に処罰することを求めることを具体的に報告しました。その上で、航空祭で飛行ストップさせた力として、告発以前に行ってきた署名運動、飛行を具体的に動画などに記録した調査活動、議会活動、防衛省や県そして基地への要請活動が、今回の告発と重なり合ったと指摘しました。

続いて、市川弁護士より動画を使って3つ飛行課目のどの部分が違法に当たるのかを説明。曲技飛行に当たる「横転」は、航空法に確立されていないと話しつつ、「90度以上機体を傾けている姿勢は、通常の飛行では考えられないものである」と訴えました。また、今後「不起訴の可能性」もあるが、これだけ曖昧な点がある中で私たちが2度、3度と訴えれば、内容が問題とならざるを得ないと話しました。

集会には、奈良県から事務局長の河戸さんも参加し、愛知・奈良で告発したことの重要性や今後の運動課題についても議論しました。