「私たちと一緒に辺野古新基地を止めて」元抗議船長が講演

沖縄・辺野古の抗議船の元船長で、現在は浜のテントで来訪者の案内をしている相馬由里さんの講演が、1月21日、名古屋市立大学滝子キャンパスの教室でありました。主催は、てぃだぬふぁ名古屋と名市大大学院人間文化研究科阪井研究室。

「私の大好きな海が壊され、私の住む沖縄に新たな基地が造られる」―スキューバダイビングがやりたくて沖縄に移住した相馬さんは、米軍基地に苦しむ沖縄の現実を目のあたりにして、辺野古新基地反対の運動に身を投じました。写真パネルやパワーポイントを使って、沖縄の海の美しさとそれを破壊する工事の現状を赤裸々に語ります。

海上保安官から「女船長は来るな」の恫喝、抗議船に乗り込んでキーを抜かれそうになるなど、ありきたりの説明ではない体験からの話は生々しい。「工事そのものも違法なら、過積載など違法ダンプがわが物顔で走る」と口惜しさをにじませる一方で、「日本中、世界中の応援に勇気づけられている」と笑みを浮かべます。

「その内あきらめるだろう」で進む工事強行ですが、全工事の0.7%、土砂投入全体の0.4%にすぎません。元の美しい海に戻すのに十分話し合うのです。相?さんは言います。「きれいな大浦湾を見に来てください。私たちと一緒に辺野古新基地を止めてください」。元は介護福祉士の相?さん、「基地建設を止めたら、再び介護の仕事をやりたい」。どこまでもさわやかです。