「高江訴訟」第8回口頭弁論 平和的生存権は全ての人権の基礎

2/7 報告集会

「平和的生存権は全ての人権の基礎にあるもの、沖縄で適用されてもしかるべき」―2月7日に開かれた「沖縄高江への愛知県警機動隊派遣違法訴訟」の第8回口頭弁論で、中谷雄二弁護士は原告代理人として、ヘリパッド建設に反対する住民による座り込みなどの行動の正当性を主張しました。

「1953年、伊江島では米軍軍用地拡大のための強制接収が、銃剣とブルドーザーによって進められた」と訴えるのは、伊江島出身の原告、小山初子さんです。小山さんは、F35Bやオスプレイが飛び交う現在の伊江島で、牛の成長が妨げられ、子どもが怯えて寝られない状況が高江と重なると述べました。「沖縄の子どもたちに穏やかな環境で育ってほしい」の発言に傍聴席から拍手が起こります。

被告(愛知県)側の「住民らの座り込みは違法」とする準備書面に対して、長谷川一裕弁護士が「高江住民の行為は止むに止まれず行われたもので、犯罪視されるものではない」と反論しました。「米国追随、米軍優先の姿勢こそ批判されるべき」と、政府を糾弾します。

この日も、100人を超える原告・サポーターが傍聴に参加、入廷できない人もでる状態です。口頭弁論冒頭には冨田篤史弁護士が、高江ヘリパッドを使って訓練を繰り返すオスプレイの危険性と被害の実態を告発しています。弁護団長の大脇雅子弁護士は、この日の法廷を「弁護団の攻めの総力戦」と表現しました。