被害者は、待てない!!「名古屋提訴20年・大法院勝利判決報告集会」開催される

3/10 労働会館

原告の梁錦徳(ヤン・クムドク)さんと李敬子(イ・キョンジャ)さんが参加して、「名古屋提訴20年・大法院勝利判決報告集会」が3月10日労働会館東館ホールで開催されました。

1999年の提訴以来、ヤンさんの20年間のたたかいが韓国大法院の勝利判決に結び付きました。ヤンさんは、当時の政府や三菱重工への批判をするとともに、安倍政権への怒りを発言しました。またイさんは、1944年東南海地震で三菱重工のために犠牲となった、故チェ・ジョンレさんのご遺族です。「娘が無念で死んだのにどうして布団をかけて寝られようか」と言って、冬でも布団をかけずに過ごした故チェ・ジョンレさんのお母さんの切ない悲しみが、第3次訴訟の原告へ突き動かしました。年齢は76才になりますが、第3次訴訟は一審二審と原告が勝訴し、現在は大法院で係争中です。

被害者だけでなく被害者の遺族も高齢となり、今年になってからキム・チュンゴンさん(2月15日号掲載)をはじめ3人が、広島では5人の原告がすでに他界しており、判決の早期履行は寿命とのたたかいになっています。

韓国のキム弁護士は、裁判所の許可を得て早急に知的財産権を差し押さえて現金化するとともに、三菱重工の資産を探し出す運動を展開している事を説明し、さらに韓国外の資産の差し押さえも視野に入れて判決を完全履行させる決意を示しました。また「朝鮮女子勤労挺身隊」問題の包括的な解決のための第一歩として、被害者や遺族による集団訴訟も検討していることを明らかにしました。

今後の課題として高橋共同代表より ①株主総会までに解決を求め要請を強化②外務省と内閣府への要請強化 ③「著名人声明」の発表にとりくむ ④マスメディアの良心的記者との協力・共同をつよめる⑤国会議員への働きかけ ⑥キーマンとなる財界・議員有力者を策出する ⑦参議院選挙で安倍内閣を退陣に追い込み改憲を阻止すると提起され、「被害者の高齢化、被害事実からの年月、支援者の高齢化から考えると戦後補償解決の最終段階にきています。元気に活動しましょう」と結びました。