あいち被爆者支援ネットワーク総会 被爆体験を次世代に継承するために
あいち被爆者支援ネットワークは、10月12日、生協生活文化会館で総会を開催しました。思いもかけず、前日に日本被団協にノーベル平和賞授賞のニュースが飛び込んできたばかりでした。会の始まる前に、愛友会の役員のみなさんが記者会見を行い、総会開会時には参加された被爆者の方4名に、お祝いの花束を贈呈しました。
愛友会理事長の金本弘さんは、3日間、日本被団協の活動者会議などで東京に出かけていた。帰るために新幹線をまっているときにお連れ合いから平和賞授賞の連絡を受けたが、とても信じられなくて、新幹線の隣の座席の方に本当かどうか聞いたというエピソードを話されました。
総会では、金本さんの被爆体験をじっくり聞きました。金本さんは、生後9ヶ月で被爆されています。ご自分の記憶はありませんが、お姉さんやご家族の被爆体験を聞いての証言活動です。金本さんは、「亡くなった被爆者の人数が強調されることが多いが、一人ひとりに人生や家族、友達がいたことに思いを寄せて、被爆の体験を語りたい」と話します。
今回の総会は、金本さんの被爆体験を聞き、グループに分かれて、「今日の聞き手は明日の語り手」になるためにどうすればいいのかを話し合う予定でしたが、全体で意見を出し合うことにし、ノーベル平和賞受賞の喜びの声が口々に語られました。世界大会に新婦人支部の代表として参加された方から、核兵器があるから平和が保たれていると思っていた仲間が、「世界大会に参加してその認識が間違っていたことがわかった」といううれしい発言がありました。
支援ネットは、被爆体験を次世代に継承するために、草の根運動を多くの支援者の皆さんと一緒に広げていきたいと考えています。平和委員会の皆さん、ぜひ、支援ネットと一緒に被爆者運動に取り組みましょう。