2・11愛知県民のつどい 勝った、勝った、それでいいのか

2/11 ウィルあいち

第60回「『建国記念の日』不承認愛知県民のつどい」がウィルあいちで行われました。ジャーナリストの金平茂紀さんが「この選挙は一体何だったのか?『暗黒の時代』に向かわないために」と題して講演し、会場は200人を越える参加者であふれました。内容の一部を紹介します。

この選挙結果は戦後80年の歩みを否定するような、ショッキングなことです。選挙によって大政翼賛会ができてしまいました。与党が3分の2以上を取ったということは、野党は意味がなくなった、もはや反対する勢力がいない世界になったわけです。テレビは勝った者を讃えるだけで、「それでいいのか」、と言う人はいなくなりました。「勝った、勝った」というばかりの空気の変わりようが恐ろしいと思います。新聞では唯一、『日刊ゲンダイ』が、「戦慄 高市独裁 積み上げてきた平和国家、一瞬にして瓦解 歴史に刻まれるであろう2・8の暗黒とこの国の行く末」と大きな見出しを掲げました。

この選挙は高市首相個人の人気投票、「推し活」だったのです。有権者は異常な物価高に苦しむ中で強い者にあこがれ、各紙の「自民単独300議席」との予測報道に、我先に勝ち馬に乗ろうとする心理がはたらきました。政策論争以前に「日本を強く豊かに」と張り付いたような笑顔を浮かべている高市のイメージにすっかりやられてしまった。マスコミが批判すればするほど、SNSなどを通じて「高市首相の方が正しいことを言っている」という見方が広が
りました。消費税も裏金議員も統一協会も、あらゆる争点が高市人気の前に吹っ飛んでしまったのです。

でも考えてみれば、有権者は本当に政策論争を望んでいたのでしょうか。選挙は民主主義の基本だと言っていますが、この国の選挙はいつの間にか人気投票になっていたのではないのですか。

これから何が起こるか。国会はスピード審議になります。野党の質問時間がほとんどないに等しいのですから当然です。憲法改正は維新と共にもう準備を始めていて、緊急事態条項から手をつけるでしょう。国家情報局という日本版CIAは特高警察の復活です。放送法も「改正」してメディア統制も強化します。御用メディア、御用記者、御用コメンテーターも増えます。

「何でこうなってしまったのか」を考えないと前には進めませんし、リベラルは政権交代の可能性を追求することを捨ててはいけないと思います。