「阿波根昌鴻写真展」開催される

「戦後80年 平和を発信する沖縄写真巡回展 否戦の心と人間愛の眼 阿波根昌鴻写真展」が、3月11~15日に名古屋市の「市民ギャラリー矢田」で開かれ、千百人以上が来場しました。阿波根昌鴻さんは、沖縄のガンジーと呼ばれる人です。
沖縄島の北西にある伊江島には、1945年にアメリカ軍が上陸し、わずか6日間で日本兵2000人、住民15000人が犠牲になりました。生存者は島を追われ、収容所を転々とさせられ、2年後に戻ったら、島の63%が米軍用地になっていました。しかも、米軍用地を広げるため、住民の家は焼かれ、畑はブルドーザーでつぶされました。住民は、窮状を訴えるため那覇市の琉球政府に陳情し、その後7カ月をかけて沖縄島全域を「乞食行進」しました。この運動は非暴力の抵抗運動で、そのリーダーになったのが阿波根昌鴻さんです。今回の写真展では、阿波根さんが1950年代から65年までの間に撮った写真の中から、約400枚が展示されました。期間中、伊江島出身の方々も来場され、「これは私だ」「兄が」「近所の子だ」と多くの人々の身元が明らかにされました。
来場者の感想には、否戦に対する賛同の言葉が多くありました。「戦争は人災であるからこそ、平和もまた人間の手で築かれなければならない」という阿波根さんの言葉は、今も健在です。

