6・19沖縄県民大会 代表派遣からの報告 ~辛くはあっても「希望」ある大会~

6/19 沖縄県民大会

6/19 沖縄県民大会

◆在沖海兵隊撤退を求めた県民大会(天白平和委・浅見)

沖縄は初めてという4人の若者と一緒に、「在沖海兵隊基地撤退」等を求める歴史的な沖縄県民大会に参加してきました。
自民公明の議員は「政治的すぎる」と参加をボイコットしましたが、梅雨明けの刺すような日射の中、那覇市奥武山陸上競技場に午後2時、6万5千人が集まって被害者を追悼し日米政府に3つの要求を突付ける決議をしました。
壇上に立った玉城愛さんは「安倍晋三さん、本土にお住いの皆さん、今回の事件の『第二の加害者は誰か』あなたたちだ。しっかり沖縄に向き合って頂けないか」と訴え、同年代の被害者の無念を泣きながら語りました。
翁長知事は「みなさん、負けてはならんどー。沖縄県人は子と孫を守るために頑張ろう!」と励まし、辛くはあっても「希望」を感じる感動的な大会でした。
若者たちもきっと何かを感じ取った事でしょう。
最後になりましたが、派遣カンパをありがとうございました。

 

◆怒りの限界超えた歴史的大会(青年・とうこさん(仮名))

沖縄は、私が思っていた以上に住民間に温度差があったし、温度差には理由があることが分かりました。
例えば、嘉手納基地周辺に住み、長年騒音被害の訴訟をしている人に、辺野古新基地についてどう思うかお聞きしたら、「自分は辺野古に住んでないから何も言えない」と答えてくれました。
これを、同行してくれた平和委員会の人に話したら、「きっとその原告の人は基地を貸している地主なのだろう」とおっしゃいました。
基地の弊害には抗議しつつも、ある程度自分の生活基盤が基地によっているから、同じ立場の辺野古の地主の利害感情も分かり、はっきりした立場を取れない、そしてそういう人は沖縄に多くいるとのことでした。
補助金政策、金による分断がどんなに住民間に矛盾を持ち込み、汚いやり方なのか、一端を見た気持です。
辺野古で座り込みをする人々は、日・米政府と頭の中で対決しているだけではありません。
自らの住む場所で、自らの隣人を介して対決せざるをえません。
そしてそういう分断策を超えて、今回は、海兵隊の撤退を沖縄の総意として宣言しました。
怒りが限界を超えた、歴史的な大会、とは、厚い内容をもった言葉です。