海フェスタ東三河 ~巧妙に市民に近づく自衛隊~
7月16日から開催の「海フェスタ東三河」で、海上自衛隊のイージス艦「こんごう」が一般公開されるというので、三河港神野埠頭へ行ってきました。
17日朝10時半、「こんごう」が接岸する七号岸壁はすでに長蛇の列。
驚いたのは、乳児までも一緒の家族連れの多さです。
乗船を待つ行列の中で、父親が小学生の子どもに説明しています。「国を守るためのものだ」と(そう!決して国民を守るものではない)。
入念な持ち物検査の末ようやく乗船した「こんごう」の中では、マニアと思しき人たちがさかんにシャッターを切っていました。
「尖閣(列島)へは行くのか」―自衛官にたずねる人も(答は「恐らく」)。
艦内でも岸壁でも、子どもたちに海自の制服を着せての記念撮影が何とも気になります。
岸壁に用意されたブースでは、15~25歳限定の艦内ツアー(十五名を単位に)募集やアンケートが行われ、これまで同様の募集業務と思われる行為が堂々となされていました。
「海フェスタ」に参加する海自の目的の一つが、ここにあったことは間違いないでしょう。
事前の情報では、海自横須賀音楽隊のコンサートが予定されているはず。
聞くと、十六、十七、十八日と、「こんごう」公開の間、連日、場所を変えて行われているとのこと(この日は、一〇〇〇人収容のホールで開催)。
「海フェスタ」実行委員会が主催なのに、案内チラシにも載っていません。何等かの意図を感じます。
巧妙に市民に近づく自衛隊、
そんな自衛隊がやり放題の感がする「海フェスタ」でした。