犬山ピースフェスタ「原発について考える」

第11回犬山ピースフェスタが10月16日、110人余の参加でフロイデで行われました。今年は、原発事故後すぐに福島県伊達市から名古屋に避難された岡本早苗さんから避難体験を聞く〝福島の声を聞こう〟と、岐阜で有機農業を営みながら原発等に依存しない新電力の可能性を追求している電気カエル計画・代表の石井伸弘さんの講演〝私たちが選ぶエネルギーの道〟の二本立てでした。東北出身の佐々木珠美さんの渾身の朗読にはじまり、岡本さん一家と「花は咲く」などを合唱してとじました。

岡本さんは、5年前の震災時、水蒸気爆発だけなら大丈夫と思った。しかし、兄弟から「そんな甘い判断ではだめ」と言われチェルノブイリのことなどを必死で調べ、幼子たちとの避難を決意した。だが毎日が決断の連続で、名古屋に来てもその間の重圧でうつ病やパニックに襲われた。そして、避難者が今一番困っているのは住宅、空き家や安い貸家があれば県の支援センターに連絡してほしい、と訴えられました。

 石井さんは、「原発に依存しない電気を」を中心に、新電力とか電力自由化とかの問題をスライドでわかりやすく説明。「電力自由化」という言葉は「きれいなエネルギーを安く得られる」ような幻想を振りまくが、「安くするには新規投資不要の原発再稼働が一番効率が良い」となってしまう。電力自由化は再生エネルギー増加と脱原発とはほぼ無関係。だから私たちは、制度・政策の変更をさせる運動を粘り強く続

講演する石井さん 10/16 犬山

ける必要がある。と締めくくられました。