「小牧基地の歴史から今を考えるつどい」に90人 平和を築くには政治を変えることが必要
2月5日(日)午後1時45分から、犬山、春日井、小牧の各9条の会共催で「小牧基地の歴史から今を考えるつどい」が小牧の中部公民館で開かれ、90名が参加しました。
春日井の宮田弁護士は挨拶で「戦争法」を強引に推し進めた安倍政権は、「共謀罪」の成立を画策、最後は憲法9条を変えようとしている。平和な社会を築くには、戦争法を廃止させ、憲法9条を守るには、政治を変えることが重要と話されました。
山田隆幸さん力作のDVD「小牧基地の過去・現在と平和の取り組み」を上映。「小牧基地拡張反対闘争」や地域の平和活動など「目で見て、耳で聞く」ためになるDVDに、参加者が感動していました。
田中邦雄さんの報告「小牧基地拡張闘争の経験から学ぶこと」は、「1942年陸軍に土地を奪い取られ、1955年米ソ対立の中、時の自民党政権を使って、米軍の砂川・横田・木更津等々の強権・卑劣きわまる軍事基地拡張に対し、ほんとうに国民的な闘いにしようとしたができなかったことや、保守のしがらみの中から立ち上がろうとする農民によりそい、共同を広げる上で学んだこと、いま大きな闘いに何をなすべきかにもつながれば」と話されました。さらに、当時の農民の闘いにふれた時、涙が出て絶句しかけながら話されました。
小牧平和委員会の福本英雄事務局長は、①戦争法で小牧基地の空中給油機が米軍の戦闘機に給油可能に、②米国、ロシア、中国に次いで世界4番目として国産の次世代実証機X―2ステルス戦闘機の製造拠点、③F35ステルス戦闘機の三菱重工小牧南工場での組立および整備拠点(リージョナルデポ)化、④C130H輸送機、KC767による海外派兵の最前線基地など、小牧基地の実態は、戦争法のリアルな状況を映し出していると言えます。戦争法によって、この地域が敵の標的やテロ攻撃の的になる可能性も高まる、と訴えました。
参加者の活発な交流・意見交換があり、「目で学び、耳で学ぶことができ、よくわかった」などの声があり、参加者からのカンパも寄せられました。