3・1ビキニデー集会 ~市民活動が平和な世界を築く~

核兵器のない世界へ、非核平和の日本、核被害の廃絶をめざしてをテーマに、2月28日から3月1日まで静岡市と焼津市で、3・1ビキニデーが行われ、愛知県からは愛友会2人を含む112人が参加しました。

28日に行われた原水協集会では、日本被団協の田中事務局長から「目の黒いうちに、核兵器廃絶への道筋を確かめたい」とヒバクシャ国際署名の推進を呼びかけました。
基調報告では、昨年の12月、国連総会で「核兵器を禁止しその全面廃絶に至る法的拘束力を持つ条約を交渉する国連会議の招集決議」が賛成多数で採択された状況に触れ、禁止条約が国際政治の大きな焦点となり3月6月に交渉が開始される画期的な情勢だと報告。
3月の会議では「法的拘束力のある文書」の原則と目的、禁止の内容、実効ある法的処置などが議論され、6月の会議で結論が出される予定です。
禁止条約が実効性のあるものとできるかどうかは、署名の力にかかっていると署名推進を呼びかけました。
討論では、アメリカのジョセフガーソン氏から、米国の状況が報告されました。
トランプ政権の核増強や6兆円もの軍拡計画に現れる政策の危険性が報告されました。
同時に、数百万人規模に広がったと言われる「反トランプ」を掲げる力強い市民運動の状況が報告されました。
市民運動は、人権と民主主義、差別のない公正な社会を目指すとともに、「トランプに核のスイッチを持たせてはいけない」という平和運動からの要求も非常に強まったことなども報告されました。

●集会に参加して(大学4年・Iさん)
一日目に自衛隊の東富士演習場を見学しました。
自衛隊の演習場へ行くことが初めてなため、動いている戦車や実弾砲撃訓練など、見たことのないものばかりでした。
とりわけ、道路沿いの電光掲示板に表示される「射撃中」という文字は、ここは憲法9条のある国なのだろうかと、思わざるを得ませんでした。
3.11など災害支援のため、昼夜を問わず活躍する自衛官には尊敬の念を抱きますが、今回見た戦車や「火」と書かれたトラックの荷台に積んである実弾は、災害支援とは関係のないものばかりで、自衛隊の本質は人を傷つけることだと感じました。
また、地元への補助金によって住民が分断されているため、基地に頼らない自治体になれるように地域経済についても考えていかなければならないと思いました。
今回東富士演習場を見学して、自衛隊の戦闘的な本質を目の当たりにし、自衛隊が戦闘にかかわる可能性を高める安保法制を認めてはならないという思いを強くしました。

墓参行進の出発時の愛知県代表団 3/1 焼津市