名護市長選挙、稲嶺氏が敗れる 新基地建設NO!を「あきらめない」
2月4日投票で行われた名護市長選挙は、2期8年間、辺野古新米軍基地建設反対を貫いてきた稲嶺進前市長が、自民・公明・維新が推す渡具知武豊候補に敗れる結果となりました。
今回の市長選挙では、相手陣営が「辺野古新基地建設」の最大の争点を隠しながら、再編交付金を受け取らない稲嶺市政を批判するという矛盾した態度をとる一方、すべての公開討論への参加を拒否し問題点を隠し続けたまま投票日を迎えるという異常な状態でした。また、前回自主投票としてきた公明党が支持に回るという新しい展開の中、人口わずか6万あまりの自治体に対して、日米両政府、自民、公明、維新が一体となって猛烈な選挙戦を繰り広げました。
選挙に敗れましたが、メディアの出口調査でも明らかのように、「新基地建設ノー」の世論はNHK75%、沖縄タイムス、琉球新報、共同通信の合同調査でも64%と引き続き多数を占めています。安倍政権が、新基地建設にむけてアクセルを踏めば市民、県民世論との深刻な矛盾が浮き彫りとなります。
愛知県平和委員会は、支援募金にとりくみ約80万円が集まり、統一連に45万円を届けました。また名護市にアパートを1か月借りて、青年・学生5人を含む50人を送り出してきました。11のグループが間断なく名護市に派遣され、多くの市民と対話しました。多くの方々にご協力いただいたことをこの場を借りてお礼申し上げます。
選挙結果から、「争点隠し」の問題点をいち早く総括し、日米両政府、自民、公明、維新との対決構図を乗り越えていく新たな課題に取り組むことが求められます。それは、沖縄では今年いっせい地方選挙、各首長選挙、そして秋に予定される県知事選挙があるからです。「あきらめない」決意を示し続け、沖縄に連帯するとりくみを広げていくことが大切です。