2012年平和を語る八月名古屋集会 いま、新聞を問う―隠された真実に迫っているか―

2012年平和を語る八月名古屋集会 8月15日、名古屋市女性会館で平和を語る八月名古屋集会が開かれ、約70人が参加しました。
 講演は、「権力とメディアの現代的構図―3.11以降のメディアの果たすべき役割」と題して名古屋市立大学大学院人間文化研究所教授の飯島信彦さんが、「メディアは読者の要求に応えているか~東京新聞「こちら特報部」が目指したもの~」と題して中日新聞大阪支社編集部長(東京新聞「こちら特報部」元デスク)の坂本充孝さんが行いました。
坂本さんは特報部の立場として①記者クラブに入らない②取材は他地域にも行く③予想取材はしないなどの努力がなされてきたこと、この中で新聞部数は他社が後退している中で横ばいを保っていること、真実を伝える新聞として評価され福島県内に200部購読があることなど報告された。
 報道姿勢として、3月11日翌日に起こった福島第一原発の水素爆発以後、「耳なしウサギが生まれての悲鳴」や「子どもが鼻血を出して驚いた」などの情報が寄せられたときに放射能の影響の有無を確認できる状況にないのに報道を控えては真実が報道できない。新聞記者の本分として実地にみたものをそのまま報道しなくてはならないなどの講演がありました。
(三浦米吉)