12・8不戦のつどい 不戦の決意から総選挙の争点を解く

12・8不戦のつどい強い北風の12月8日。名古屋市教育館講堂で、「不戦のつどい」が開かれました。これに先立ち平和委員会は、三越デパート前で街頭宣伝を行い、十数名が参加しました。かじかんだ手でのビラ配布は、渡すほうも受け取るほうも大変でした。
講師は愛知憲法会議代表委員の森英樹名古屋大学名誉教授。
演題は「12・8不戦の決意から、総選挙の争点を解く」。自民党憲法改正草案をはじめ、当時の新聞記事などの多数の資料に基づきながら、どうして日本とドイツとでは戦争責任の向き合い方が違うのか。ドイツはヨーロッパの一員として再出発し、そしてヨーロッパでこれから生きてゆくためには、ナチスの戦争を加害の歴史として、自国はもちろん、被害を及ぼした国・個人にいたるまで、「記憶・責任・未来」を課題として取り組んできた。これに対し日本は、冷戦体制の中で加害も責任も放棄し、ただただアメリカの意向に従ってきた。
「3・11」を契機に「大震災・武力攻撃という『有事』に対応できない日本国憲法」として、改憲の策動が急浮上してきた。自民党(次期第一党=安部政権)の改憲構想は、現憲法にことごとく対立するものになっている。領土問題や外国からの侵略のため「国防軍」の必要性を説く彼らは、オスプレイ飛行や沖縄の基地問題など、日本の自立、独立に逆行する、自己矛盾に陥らざるをえない。私達一人ひとりの、奮闘が求められているという内容でした。参加者は総選挙の最中と言うこともあり、70名でした。