2014あいち平和行進 自治体と共同を深め、被爆者とともに進む

岐阜への引継ぎ 6/11 各務原市

岐阜への引継ぎ 6/11 各務原市

5月6日に東京夢の島を出発した国民平和大行進は、5月31日静岡から愛知に引継ぎ、あいち平和行進として6月11日に岐阜に引き継ぐまで12日間を歩き通しました。今年も桜丘高校から頂いた「原爆の火」を先頭に、「核兵器をなくそう」、「戦争できる国反対!」「憲法をいかそう」と広くアピールすることができました。

今年も38コース、368.3㎞、行進参加者6763人、沿道カンパ36万1526円、参加者からの会場カンパ11万6037円、アーサーカンパ6万6750円。アピール署名は3532筆、折り鶴は8万羽が集まりました。

今年の平和行進は、①国際青年リレーとしてグアムのアーサー・タイマングロJrさんが歩いたこと(都合で6/10までの行進でした)②県内通し行進者が24名参加し、募金隊や自治体訪問に大活躍しました③昨年好評だった、首から下げるうたごえ歌集を定着させたことなどがあげられます。

愛知まとめの集会 6/11 各務原市

愛知まとめの集会 6/11 各務原市

特に自治体と共同を深め、被爆者とともに平和行進をすすめることが出来た平和行進でした。各コースで被爆者の方々からの出発集会や集結集会でのあいさつは、行進参加者を励ますとともに、「核兵器はいらない」との思いを再確認する貴重なものとなりました。名古屋市繁華街での折り鶴行進では、車椅子も活用し、被爆者とともに行進をすることができました。また、地域実行委員会の努力で、自治体の変化が目立った行進でもありました。特に、半田市が行進の後援を承認したり、岡崎市では15年ぶりに市長から行進団へメッセージをいただく、愛西市では市議会議員全員がアピール署名に賛同、扶桑町では「日本政府に核兵器廃絶の決断と行動を求める」意見書への紹介議員に全町議がなる、設楽町が行進最終日に平和首長会議に加盟を表明するなど重要な発展がありました。これは、1958年から続けてきた平和行進の取り組みと、被爆者や地域の平和運動が自治体要請を繰り返し行ってきた運動や世論の成果です。

被爆70年、NPT再検討会議が行われる2015年に核兵器禁止条約の交渉開始を迫るため、そして戦争もない憲法9条がいきる社会をつくるため、世界大会に向けて取り組みを進めていきましょう。

 

募金隊から見た愛知平和行進

「核兵器廃絶」を訴え県内を12日間にわたって行われた愛知平和行進に募金隊として参加しました。

今年の通し行進は全国通し14回目で愛知で74歳の誕生日を迎えた竹田さん、豊橋・桜丘高校の歓迎集会で涙ながらにこんな高校があったんだと挨拶した田中さん、国際青年リレー行進のアーサー(アメリカ・グアム)、岡山市民生協のリレー行進。平和委員会から松下さん、佐々木さん含め愛知の県内通し行進24名。

平和行進維持にはお金が必要で募金や署名を訴えるのもそうですが、一人一人と対話ができるのが募金隊の醍醐味。時には「営業中」だと怒鳴られたり、「核の1発や2発持っていなくて中国とどうやって戦う」と言われたこともあったが、今来るか今来るかと1時間半も募金袋をもって待っていてくれたおばあちゃんがいたり、九州出身のご夫婦が「核兵器は無くさなくてはいけない、私も一緒に歩きたいが用事があって歩けない、私の分まで頑張って歩いてください」、「私の母は長崎の被爆者でもう亡くなったが放射線の影響はあると思う」、1万円の募金などなど。

ただ歩いているのはつまらないと募金隊を買って出る人も中にはいますが、ほとんどの人は歩くので精いっぱいと断られることが多い。