地域で広がる、平和

■平和のための戦争展・守山■

今年も10月3日~6日の4日間、守山区の町北にある誓願寺をお借りして「平和のための戦争展・守山」を開催することができました。

守山という地域で開催されるささやかな取組みです。あの戦争でこの地域が巻き込まれた戦跡の紹介に始まって、その戦争に正面から反対したジャーナリスト桐生悠々の記録、原爆の被害、最近の世界の戦争と反戦の運動、そして原発をどうするのか…展示すべきテーマは無数にありますが、その中から我々の力量に応じた展示を行っています。

今回のメインゲストは名古屋北法律事務所の長谷川一裕弁護士。「一緒に考えよう―集団的自衛権は日本をどこに導くか?」と題して現在の政治状況があの戦争前の時代によく似てきていること、我々はどう行動したら良いかを、クイズも交えて分かりやすくお話ししていただきました。語り部をお願いしたお二人の80歳代の女性も、静かな語り口の中に戦争への怒り、平和への願いがひしひしと伝わってくるお話でした。

六柳庵やそ師匠の“ぺんぺん寄席”も素晴らしかったです。予定の60分を大きく超える100分あまりの演奏、これが大病を患い現在も闘病中の方かと首をかしげるほどの迫力十分の演奏で、参加者を魅了しました(やそ師匠の演奏は11月1日の「愛知県民の集い(愛知9条の会主催)でも予定されていますので、そちらへもどうぞ)。

守山の戦跡については、まだまだ残しておきたい記録はいっぱいあります。事実を求めて調べなければならない事柄がどんどん出てきます。さらに地道な活動の必要性を感じています。 (「平和の会・守山」副代表・岡田保)

 

■昭和区平和のつどい■

10月5日の「第8回昭和区平和のつどい」は、台風接近の雨天でしたが、370名の方が参加されました。

第一部の文化の交流での「鼓瑞」(こだま)の開幕太鼓は迫力があり、太鼓の音は未来への希望のようでした。「わたぼうし」の朗読は、70歳~86歳の女性のグループですがプロジェクターも使い、平和への強い思いを語ってくれました。桜花高校インターアクトクラブのミユージックベル演奏(19名)と歌は、ベルの音と若者の声がマッチし、会場を和やかにしてくれました。木で作ったオカリナ演奏のモッカ(姉妹)さんは、澄んだ音色を会場に届けていただき、熱気で蒸し暑くなっていた会場を森の涼やかな雰囲気に変えてくれました。

森英樹さんは、ブラックユーモアを交え、会場の笑いを誘いながら、安倍首相の暴走の弱点などをわかりやすく話し、最後に「平和を守る覚悟が私たちには要る」という言葉で締められ、参加者の胸に深く刻まれたようです。

「つどい」は成功したと思いますが、これを契機に一層、平和の運動を広く、深く、大きくしないと安倍首相に「戦争できる国」に平和日本が変えられてしまいます。お互い、頑張りましょう。

 

■犬山ピースフェスタ■

本氏のピースライブ 10/5 犬山市

本氏のピースライブ 10/5 犬山市

第9回犬山ピースフェスタは、10月5日犬山国際観光センターにて開催され130名が参加しました。高校生バンド「TWO―YOU」による歌、「大飯原発再稼働差止訴訟判決文」の朗読のあと、壊憲ノーをテーマに名大教授・本秀紀さんのピースライブ講演「平和憲法を世界へ、未来へ」を熱心に聞きました。さくら保育園の保育士の司会で進行、犬山市職組委員長のあいさつを受けました。

講演では、安倍政権の問題点を検証。①個人の尊重の否定。②考え方の統制。③姑息な手段で戦争する国へ。④低支持率の裸の王様→本気でやれば倒せる。⑤しかし、急がなければ取り返せない危険が、と進みました。途中、個人の尊重を表現した『世界で一つだけの花』を歌い、最後に沖縄の『島んちゅ宝』をもとに、憲法九条で戦争をなくす、と替え歌にして歌い、拍手に包まれました。

事務局より沖縄知事選へのカンパの訴えがあり、多額が寄せられました。