10・7 朝鮮学校教科書無償化裁判 ~いじめと同じことを『政府』が行っている~

10月7日(火)14時から名古屋地方裁判所大法廷で行われた「朝鮮学校教科書無償化裁判」の傍聴に行きました。
関心が高く又支援者も多く、毎回100名以上の参加で抽選になります。前回は落選でしたが、今回は幸運にも当選でき傍聴することができました。

主任裁判官は女性で、被告の国側は弁護士含んで6名が出席し、在日朝鮮人の高校生が原告として意見陳述を行いました。
彼は現在17歳で、無償化が実施された時中学生だったが、高校入学時には解決していると思っていた。しかし、何故か朝鮮学校だけは未だに無償化されていないことに対し、「非人道的で気の小さい日本政府と。今でも日本学校に行っている友人と、なんの違和感もなく会話して遊んでいるのになぜ??。学校でのいじめと同じことを『政府』が行っている。どんな子供にも平等な社会を願っています。」と、締めくくりました。
私の隣の席に女子生徒が座っていましたが、仲間の発言に頷きながら真剣に筆記していました。しかし、彼の発言中、被告の国側を見ていたら、一人は前をちゃんと向いて聞いていましたが、他の多くの人たちは、上を見ていたり、書類に目を通したりして真剣に聞いている感じではありませんでした。私も高校生の彼のように「非人道的で気の小さい日本政府」と、怒りを通り越して同じ日本人として悲しくなりました。

その後、原告団の矢崎弁護士の「国のいわれなき北朝鮮への嫌悪感や拉致・核武装を持ち出す姿勢など、朝鮮学校も同じと考えているところに重大な問題がある」と、意見を述べられました。

国が被告の裁判「ノーモアヒバクシャ訴訟」や「自衛隊イラク派兵・池田公務災害訴訟」など何と多いことか。それは、政府が国民の立場に立って行政を運営していない結果ではないでしょうか。

高校生など子どもの「期待に応える社会」を、大人である『私たち』が築く責任があります。それには「朝鮮学校教科書無償化裁判」の傍聴含めた支援活動をこれからも行っていきます。なお、第10回口頭弁論は12月2日に決まりました。みなさんのご参加を期待しています。