地域からの報告  豊川海軍工廠 冬の跡地見学会を終えて

2月22日、名古屋大学太陽地球環境研究所豊川分室に残る豊川海軍工廠跡地冬の見学会を行いました。予想を大きく上回る350名の参加者で、会場はごった返しました。私たちの19年にわたる跡地保存の運動や「平和公園」(仮称)の設置が決まったこと、あるいは最近の戦争や歴史のブームでこの地を一度見てみたい人が増えたことがその要因でしょう。マスコミも戦後70年特集を組むために中京テレビと中日新聞、朝日新聞も取材に来ました。

薬筒乾燥場 2/22 豊川海軍工廠跡地

薬筒乾燥場 2/22 豊川海軍工廠跡地

戦争遺跡がそのままの形で「面として」残っているのは全国でここ豊川だけです。現在の戦跡ブームが「あの戦争を懐かしむ」という方向に利用されないために「戦争の生き証人を後世に残す」という立場で皆さんに理解してもらえるような工夫が求められます。

豊川市は最初「平和公園」の面積を2㌶で計画していましたが、市民が参加した平和公園建設のための検討委員会で、多くの委員からの「それではあまりに狭い!」という声で3㌶に変更しました。その3㌶の中には、薬筒乾燥場と火薬庫がありますが、名大敷地内には更に防空壕跡、水槽、材料置場、爆弾跡(クレータ)、…などたくさんの遺構が残されています。

今後それらの遺構をどのように保存してもらえるかや、より多くの見学者に見てもらえるためのガイド養成、名古屋大学に残りの遺構の保存要請など、多くの課題がめじろ押しです。