ノーモアヒバクシャ愛知訴訟

報告集会 2/25 弁護士会館

報告集会 2/25 弁護士会館

ノーモアヒバクシャ愛知訴訟の第17回の裁判が、2月25日に行われました。今回の裁判で原告側が提出した書面について、法廷では伊藤弁護団事務局長が、意見陳述を行いました。内容・概略は次のとおりです。『被曝した放射線の線量評価に関わる主張です。国が「現在の科学的知見の到達点」だとして、遠距離被爆者や入市被爆者が述べる急性症状は放射線被曝によるものではない、残留放射線による外部被曝や内部被曝は極めて低線量に留まり、その影響は無視できるといった趣旨の主張をしているのに対する反論主張です。国が引用している種々の資料や文献の矛盾や問題点を指摘しながら、国の主張にとことん反論しています。また、あわせて、国が提出した科学者35名連名意見書に対する反論をまとめた齋藤紀先生及び医師団の意見書を証拠提出しています。これらも連名意見書を徹底批判した内容であり、理論的な優位性を示すものです。』今回、双方の主張がほぼ出そろった段階になったため、夏に向けての証人尋問の予定が検討されました。原告側からは、浅海医師(民医連被ばく問題委員会、北病院医師)と沢田昭二さん、4名の原告(森さん、高井さん、川本さん、高杉さん)の尋問を申請する予定です。

国側からは申請がないようです。6月から7月にかけて、2回の期日で全員の尋問を終える予定になっています。いよいよ本裁判も山場を迎えます。証人尋問の場が、被爆の実相を広く伝える場になります。毎回の法廷を一杯にしましょう。ご支援をお願いします。なお、次回の裁判は、4月23日15時からです。この日に尋問予定が決まります。