3・22 若モノ憲法サミットINあいち  若者が憲法について考える

シンポジウムの様子 3/22 労働会館

シンポジウムの様子 3/22 労働会館

3月22日、労働会館にて「若モノ憲法サミットINあいち」が開催されました。県平和委員会青年・学生部は実行委員会団体の一つとして企画・運営に携わってきました。

オープニングは「けんぽうクイズ」。「憲法が施行された年は?」「憲法を守らないといけないのは?」など、憲法に関わる簡単な2択クイズに参加者が配布された用紙をあげて答える、全員参加型の和やかな雰囲気で開幕しました。

全体講演では、特定秘密保護法反対運動等で活躍する名古屋北法律事務所所属の弁護士・矢﨑暁子さん、イラク支援のボランティア活動をされている高遠菜穂子さんのお二人がゲストとして登場し、熱い講演を繰り広げました。そして、講演後、会場から質問を募ってシンポジウムが開催されました。

矢﨑さんは、身近にある具体的な例を挙げながら、「権利が侵害されても声を上げなければ守られない。贅沢ではなく認められるべき権利であると声をあげなければ。」、「憲法は文章が最初にあるのではなく、想いが先にあってそれが文章になったもの。自分がおかしい、不平等だ、と感じることには大変でも立ち向かっていこう。」と力強く話されました。

高遠さんは、「IS(イスラム国)が出現するよりずっと前から、イラクは正規軍の攻撃により最悪の状況に陥っていた。何度も訴えたのに日本のメディアはISが出てくるまで取り上げなかった。」と、海外放送局のイラク正規軍による残虐行為特集の番組等と比較しながら日本を「情報鎖国」と評価。そうしたメディアの体制を作っている原因に私たち市民の姿勢があることも指摘されました。そして、「日本の平和団体は米軍のイラク空爆に一斉に非難の声を上げたが、現地では、ひどすぎる蛮行を止めてほしいと米軍待望論すら出ていた。過去に米軍の行為で苦しめられ、米軍を憎んできた現地の人からそんな声が出るほどの状況を理解していたか。米軍の空爆に反対するなら代替案を出すべき『イラクがそんな状況だったなんて知らなかった』ではすまされない。」と指摘されました。若い世代に対しては、「とにかく世界に出て、自分の目で世界を見てみてください。不安があれば私も可能な限り力になります。」と、一歩を踏みだす勇気を与える言葉で締めくくられました。

参加者は約70名。憲法とは何なのか、未来のために私たちは何をすべきか、一人ひとりが真剣に考えるきっかけとなるサミットでした。