日本平和大会in富士山 ~戦争法を深く理解し、新たな闘いに~

10月31日、11月1日の2日間、静岡県御殿場市で日本平和大会in富士山が開かれました。
愛知県からはバスを中心に23人が参加しました。
開会総会で小牧基地の現状を報告しました。
10の分科会が開催され、その中から3つの報告を寄せていただきました。

閉会総会後に参加者で 11/1 御殿場市

閉会総会後に参加者で 11/1 御殿場市

第2分科会
9条を守り生かそう~みんなの力で、戦争する国ストップ~

〔戸谷さんの感想〕
最初に、全体集会でも挨拶された日本体育大学・清水雅彦教授が記念講演を行いました。
運動の土台を作った「9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は、昨年の12月、戦争をさせない1000人委員会、解釈で憲法9条を壊すな!実行委員会、戦争する国づくりにストップ!憲法を守り・活かす共同センターで結成し、今年1月から行動を開始しました。
「分裂していては、どちらに参加するかでレッテルを貼られる。まとまることで誰でも参加できる運動になる。しかし、遅かったから法案の成立を許してしまった。」と話されました。
全労連の長尾副議長は「お互いの事務所に入ることさえ難しく、連合系組合と一緒にやることは抵抗があったが、安倍政権のひどさが両者を結び付けた」と発言しました。
各地の若者が、自分の言葉で取り組みを紹介し、今後の展望を持って行動していることに、大きな希望を感じました。
清水教授は、押しつけ憲法や抑止力という声にどう立ち向かうか、などの質問にも的確に答え、学者・弁護士などの力も借りて、共同を広げていきましょうと結びました。

第3分科会
自衛隊はどう変わろうとしているのか~青年を戦場に送らないために~

〔知崎さんの感想〕
会場は、主催者が予定した70名を大幅に上回り、約110名の満員で資料が全く足りない盛況ぶりでした。
はじめに、内藤功さん(日本平和委員会代表理事)から、戦争法の内容と安倍政権がめざすものを、30分の短時間で語ってもらいました。
印象に残った話しは、「戦争する国」にするために、
第1に「法的」には、戦争法を成立させること。
第2に「物的」には、沖縄・辺野古基地建設と資金調達のために消費税増税をすすめる。
第3に、「人的」には、いのちを犠牲にすることをいとわない人や労働者の非正規化で、「経済的徴兵制」をつくり出す。
ことを狙っていることを端的に示しました。
また、私たちのたたかいは、反自衛隊ではなく、自衛隊員を含めたいのちを守るための目的と手段を迫っていることだ。と強い口調で訴えました。
各地からの発言では、14名の方々が、地元に自衛隊基地の現状や中学高校生への職場体験の実態を報告しました。
愛知からは、福本さんが小牧で起きている「空中給油機」のことや日常的な横のつながりで地域の諸団体と交流と親睦を深めて、平和活動をすすめていると語りました。

第10分科会
ドキュメンタリー映画「ザ・思いやり」

〔虫明さんの感想〕
思いやり?だれに?えっ米軍に?どうして?
1日あたり241億円、1分169万円なんて数字が出されると、日本人の思いやりの深さに感激します?!
でも苦しんでいる日本人にはとても冷たいんですよね。
東北に仮設住宅はもうないのでしょうか。
福島の人々は安心で安全な我が家に帰れたのでしょうか。
子どもの貧困は解決されましたか。
消費税を上げるのは取りやめたのか…。
米軍に思いやり予算を出すのは米軍の軍事作戦に加担することと映像は教えてくれます。
みんなの税金が使われる、まして消費税は貧しい人々からも取り立てています。
これって普通のことか、それともおかしなことか。
監督は日本各地、世界各国に飛んで人々にインタビュー「思いやり」の欺瞞をあばいていきます。
バクレーさんが映画を作った目的は「社会活動・平和活動に縁のなかった人、関心のなかった人にも見てもらいたい。
笑って泣いて怒ってそして行動してもらいたい。
長年活動してきた人にも元気になってもらいたい。」と言われました。
愛知でもこの映画が広まること願っています。