日本平和大会報告 市民の力で東アジアの平和を実現しよう

国際交流分科会「東アジアの平和のために9条を生かそう」

国際交流分科会は、早稲田大学教授の劉傑さん(中国)・韓国の参与連帯平和軍縮センターのイ・ミヒョンさんと日本平和委員会の川田忠明さん3人のパネリストの発言を聞いて、会場の参加者からの質問に答える形で進められました。

劉さんは「日本と侵略の被害を受けた中国・韓国の歴史認識の違いが今の三国間の行き違いの根源。それを乗り越え東アジアの平和の道筋をつけるには、歴史などの知識の共有が大事」と語りました。

イさんは「日本が9条を壊そうとしていることが東アジアの不安定化に影を落としている。韓国でもまだ朝鮮戦争は終わっていない。平和条約を結んでこれを終わらせ、国を超えた市民の交流で東アジアの平和を実現しよう」と述べました。

川田さんは「歴史認識を一致させるのは難しいが、被害の事実を知り、共有することはできる。戦後70年の今年、戦争法に反対する大きな国民の運動を通じて新しい政府ができるなら東アジアの平和に寄与できる。尖閣列島問題は、武力でなく外交力でしか解決はできない」と語りました。

会場からは、劉教授に対して多くの質問が集中しました。平和運動の中でも、やはり中国の動向については疑問が溜まっているのだなと思いました。