ノーモアヒバクシャ愛知訴訟 結審
ノーモア・ヒバクシャ愛知訴訟は、3月3日結審し、判決の言渡が、9月14日10時に指定されました。国に対し、原爆症認定申請の却下処分の取消を求め、被爆者が提訴したのは、2011年11月でした。当初は昨年12月に結審予定でしたが、裁判官の人事異動のため、記録を十分検討したいということで、延びていましたが、判決も半年先となりました。7月に行われる参議院選挙、8月6日、9日の日程を考えると、判決をもとに政治的決着を求めるためにも、妥当な時期なのかもしれません。
原告3名が、裁判にかける思いを意見陳述しました。森さんは、13年もかけて認定されたことへの怒りと、被爆時のトラウマの話、そして「被爆者は皆相当な高齢になっている、実態にきちんと向き合った行政を」と訴えました。
高井さんは、昨夏、親友と従姉妹への思いを果たすことができたこと、被ばくの影響に苦しみ、子や孫達への胸が張り裂ける思い、「被爆者として戦争の悲惨さ、原爆の悲惨さを訴え続けていきたい」と。川本さんは「父親が生きたまま焼かれたのと一緒」と母親が語ったこと、被ばく後の体調の悪さ、「被爆の恐ろしさ、放射線被害の恐ろしさを認めて2度と同じ被害を繰り返さないように」と、力をこめて訴えられました。
裁判傍聴には100名近くの方が参加、大法廷がほぼ満席となり、裁判所へのプレッシャーとなりました。引き続き、裁判所への署名、宣伝行動などを強めていきます。