戦争法強行から一年 白川公園に怒りの2000人
「戦争法に反対する私たちは、あきらめもしなければ、くじけることもありません」―戦争法強行から一年、九月十九日、「戦争する国」へ暴走を重ねる安倍政権への怒りを胸に、二〇〇〇人が白川公園に集まりました。
「戦争法一周年の決意」として発言に立った共同行動実行委員会の中谷雄二共同代表は、停戦合意がすでに崩れている南スーダンへのPKO派遣、裁判所さえ取り込んで新基地建設に邁進する辺野古の問題、一部の富裕層にのみ富を集中するアベノミクスの実態、福島の原発事故の収拾の見通しもたっていないのに原発を再稼働するという、安倍政権の悪政と暴走の数々をあげて、「民意などどこ吹く風」「誰のために政治をやっているのか」「常軌を逸している」と批判しました。
「改憲阻止が当面の焦点」という中谷氏は、「国民的規模で憲法について考える」ことを第一の課題にあげ、その柱に「この国の行方のイメージをともに考える」学習会を提案し、そして何よりも、市民が立ち上がり声をあげ、集まることが重要であると訴えました。
愛知の基地が海外派兵の最前線となる。名古屋港で武器弾薬が陸揚げされた。小牧がFー35ステルス戦闘機の整備拠点(リージョナル.デポ)にされる――矢野創県平和委員会事務局長は、戦争法具体化の危険性を明らかにして、「憲法九条を持つ国として許せない」「愛知を戦争拠点にさせるな」と訴えました。
集会は、「日本国憲法どおりの日本を作っていくのは私たちです」との「集会アピール」を採択して、行進に移りました。参加者は降る雨をものともせず栄小公園までのみちのりを、「戦争法の発動を許さない」「安倍内閣即時退陣」の声をとどろかせながら歩いたのです。