3・1ビキニデー集会 分科会の報告

ビキニデー集会各分科会の参加者からの報告を掲載します。

●第一分科会

第1分科会「核兵器禁止条約の実現へ『ヒバクシャ国際署名』をひろげよう」では、世界で数億の署名を集めるための運動の交流がされました。

最初に司会者より署名の意義について触れ、かつて1950年代にとりくまれた署名はレッドパージの対象となる時代に600万筆もの署名を集め、それが大きな力になったことに触れ、①条約交渉開始という画期的情勢に正面から応えたもの②被爆者自らが訴える署名の説得力の大きさ③圧倒的な国民の声を結集できるものの3つの観点を重視しようと呼びかけられました。

全国各地で「ヒバクシャ国際署名」を推進させる連絡会が結成され、幅広い市民とともにとりくみが始まっていることが報告されました。青森では、被爆者とともに団体を回り原水禁とも協力が進んだ経験が紹介。9条の会の運動や戦争法廃止の運動での共同の積み上げが今につながっていることが報告されました。埼玉県本庄市では、市長、議長、医師会長、自治会連合会長、JA組合長などが署名し、チラシにも推進を呼びかけている幅広いとりくみが紹介。その他にも長崎、東京多摩、山口などのとりくみが報告されました。これまで応じてこなかった首長が賛同する経験も報告されるなど、署名の力強さを実感する分科会となりました。

●第三分科会

2月28日、原水協全国集会の第3分科会「沖縄のたたかいを全国に―憲法をいかし、非核の日本を」に参加しました。日本平和委員会常任理事の川田忠明さんが「在沖米軍と北朝鮮核問題―「抑止力」の危機と問題解決の道―を報告しました。

 昨年6月27日~7月14日に実施した米韓海兵隊合同訓練では、北朝鮮内陸部に侵入し、主要施設を破壊する訓練でした。その直後の7月19日に北朝鮮がノドンとスカッドを発射しました。この他でも米韓合同演習を行うことに対抗し、北朝鮮の核実験や弾道ミサイル発射は行われていると、紹介しました。在沖米軍は、安全を守るどころか、軍事緊張を激化させています。

北朝鮮問題解決の道筋を①軍事的な解決でなく、外交的解決に徹す

る、②「核兵器のない世界」実現に本気で取り組む、として北朝鮮を含む6カ国協議を推進することが重要であると報告されました。

全国各地からとりくみが報告され、愛知からも、小牧基地のブルーインパルス問題を報告しました。 

第5分科会 2/28 静岡

●第五分科会

初めての参加で、それも長年の悲願であった核兵器禁止条約の交渉会議が国連で始まるという歴史的な年のビキニデー集会という事で、緊張と高揚感のある2日間でした。

分科会は「国民平和大行進と非核平和の自治体づくり」に参加。各地で、粘り強く工夫して活動している様子を聞き、とても勉強になりました。

中でも感銘を受けたのは稲沢の取り組みです。愛知県の、しかも春日井からすぐ近くの稲沢で32年も前から原水協と多くの市民団体(市子連、仏教会、医師会、婦人会、町内会等)が協同して平和活動を進めていることを初めて知りました。市教委が作った平和副読本で小・中学校の授業が行われ、各中学校で「原爆パネル展」が行われ、仏教会の理解と協力で毎年「平和の鐘を打ち鳴らす運動」が続けられている、など平和教育が素晴らしい。そしてアピール署名も住民の過半数を達成したという。

それを実現させたのは、毎年の市長交渉で要求を出してきた運動の継続だと思います。参考にしていきたいです。