安保法制違憲訴訟キックオフ集会開催

歴史を忘れない証に裁判を闘う!

7月14日(土)午後2時より開催されました。

第一部の記念講演では東京訴訟の先頭に立つ寺井弁護士が「危機に立つ平和憲法―訴訟に意義と展望」と題して報告されました。「安保法制強行3年目近くの愛知訴訟は、全国22県目の提訴だが、この間、違憲の実態が続く状況下で“国民は忘れない”、“諦めない”ととぎれなく提訴がつづくという意味で大きな意味をもっている。『世界6月号』に「憲法9条は誰が発案したのか―幣原喜重郎と『平野文書』」という論文が掲載されているが、『押しつけ憲法論』をかざして改憲を強行しようとしている安倍内閣に抗して違憲訴訟をたたかう私たちにとってこの論文は、大きな力になる」との紹介がありました。また、寺井氏は、「自らの戦争体験(敗戦時3歳、引き揚げ混乱の中で一度は中国人に託されたが、別れ際に振り向いた母親がたまらず取り戻し日本に帰ることができた)が弁護士活動の原点だ。私たちは歴史を忘れがちであるが、私たちは忘れない証にこの裁判を闘い抜かなければならない。とくに『イラク訴訟』で画期的な判決を勝ち取った経験のある愛知の皆さんが提訴したことは、全国の訴訟を大きく励ますでしょう」と結ばれました。

松本弁護団事務局長から「訴状の内容と決意表明」、3人の原告から決意表明、他団体から連帯の挨拶、山本みはぎ事務局長から会則の説明があり、8月2日(木)の提訴・集会(12時半集合)に集まろうとの確認をして散会しました。

参加者は、原告・弁護士・サポーターなど104名でした。なお、髙橋は「市民アクション」を代表して「南北会談、米朝会談が実現したいま、安保法制の違憲性はますます強くなった」との連帯の挨拶をしました。