56回「建国記念の日」不承認2・11集会 岸田政権の本質を暴く

2/11 名古屋市公会堂

第56回を迎えた2・11集会は、名古屋市公会堂四階ホールで昨年と同様のコロナ対策を取って開催しました。講師は、国際経済が専門で、安倍政権と菅政権の経済政策を「アホノミクス」「スカノミクス」のネーミングが注目されている浜矩子同志社大学大学院教授でした。

「今、我々はどこを目指すべきなのか~涙なき政治の呪縛を破り捨てよう」のテーマで、参加者は約120名でした。講演は、現岸田政権の「新しい資本主義」は意味不明の中身のない作文であるだけでなく、「成長と分配の好循環」という安倍政権のパクリであり、困った時の安倍(アホ)頼みであることから、「アホダノミクス」と岸田政権の経済政策をネーミングする理由の説明から始まりました。

そして、その本質的特徴は、①分配は成長のためのものであるとすること、②人を投資の対象・資産とする「ヒトのモノ化」であること、③「官民提携」「地方」をキーワードとし、「デジタル田園都市構想」を目玉とするが、「モノからヒト」と見せかけるだけのものであること、④気候変動問題も新たな市場を生む成長分野としてしかとらえていないことにあると分析されました。

そして、「アホ・スカ・アホダ後の経済運営が追求すべきもの」として、①もらい泣き出来る目と共歓と共痛の涙、②全体最適ではなく全員最適、③偏在でなく遍在という正しい存在のあり方、④それを見分ける目、について語られました。

そして最後に、「アホ・スカ・アホダ後の経済運営が目指すべき場所」は「真の強弱共生社会」であるとして、旧約聖書のイザヤ書11.6~10の以下の文を引用されました。

「狼は子羊と共に宿り、豹は子山羊と共に伏す。小牛は若獅子と共に育ち、小さい子供がそれらを導く。牛も熊も共に草をはみ、その子らは伏し、獅子も牛もひとしく干し草を食らう。乳飲み子は毒蛇の穴に戯れ、幼子は蝮の巣に手を入れる。私の聖なる山においては何ものも害を加えず、滅ぼすこともない」。