福島・汚染水放出中止を求め市民行進に連帯 河田昌東さんを迎えて学習会開催
福島汚染水放流中止を求める日韓市民徒歩行進は、行進を続けている韓国前水原大学教授李元栄氏と、チェルノブイリ救援・中部の河田昌東氏を迎えて、8月22日、イーブル名古屋で学習会を行いました。
政府は「IAEAが認可した」と言うが、放出の最終決定権は日本にあり、30年におよぶ放出期間の間安全審査を継続することを約束したにすぎず、国際基準に合致したとか、科学的根拠を示したものではない、と河田氏は指摘しました。
汚染水の71%のタンクに基準値越えの放射能が残り、二次処理後もトリチュウム以外の放射能も残っているし、一部に細菌が発生しているタンクもあるが、タンクごとの検査は行われていません。トリチュウムの物理的性質を利用して除去する技術もいろいろあり、カナダのダーリントン原発では、濃縮トリチウム水をステンレス缶に入れコンクリート槽で保管しています。日本でも3~5年で濃縮は可能で汚染水の長期保存の安全性が確保できますがコストはかかり、政府と東電は最初から放出ありきの結論をだしています。
意図的に放射能を含む汚染水を海に流し、しかもずさんな管理で、風評被害では済まされない問題をはらんでいることが良くわかりました。