2013年を迎えて 一年をふりかえり、気持ち新たに!
2013年を迎えるにあたり、青年・学生部のとりくみテーマ(オスプレイ配備反対行動、被爆者体験聞き撮りプロジェクト、うずらえっぐ)に沿って、その思いを書いていただきました。
【オスプレイ配備反対】
9月9日に沖縄県宜野湾市で開催された「オスプレイ配備に反対する沖縄県民大会」に参加しました。学校の授業を中断しなければならない程の戦闘機の爆音、毎日のように起こる米兵犯罪などに対しての、オール沖縄の怒りを感じました。
また、会場では地元の新聞社が号外を配布していました。どの新聞社もオスプレイ配備反対の意思を表していました。マスコミまでもが県民一体となっていました。
しかし、私の住む愛知県では沖縄の報道はほとんど行われていません。ある、新聞社の若手記者は県民大会が行われたことすら知りませんでした。まだまだ沖縄の実態は知らされていません。
米軍基地があるのは、沖縄だけではありません。10月20日、21日には横須賀基地へ行きました。横須賀では、観光として基地を海上クルーズで見学することができます。
さらに、英語表記の看板であふれる横須賀市内を、06年に妻を米兵に殺害された山崎正則さんに案内していただきました。2月に名古屋で、講演をしていただいたつながりで今回の見学が実現できました。
また、11月に東京で行われた日本平和大会では全国各地の青年と交流をしました。愛知県でも10月に開催したミニピースエッグや音楽企画等が各地で行われていました。
このように、各県の大会等に参加することも大切ですが、得たものを行けなかった人に報告していく事が最も重要です。地道ではありますが、ひとりひとりに伝えていくことが大切であり、自分たちにできることではないかと思いました。フェイスブックなどのインターネット上の発信手段に写真を1枚載せることから始め、ひとりでも多くの人に平和について考える機会を与えたいです。
横須賀の報告会では「沖縄から北海道まで、全国の基地や演習場に行こう」という意見がでました。2013年に、実現していきたいです。
【ききプロ】
被曝体験聞き撮りプロジェクトとは、被爆者の話を聞くだけでなく、ビデオで撮影し世界の多くの人に知ってもらう、また被爆体験の継承もしていこうというプロジェクトです。略して「ききプロ」です。
2012年聞き撮りを行った回数は全部で7回、体験を聞き撮った被爆者は11名でした。広島で行われた原水爆禁止世界大会では、英訳字幕を付けたDVDを製作し海外代表に渡したり、全国から集まった人たちに販売したりと普及することもできました。
しかし、年々高齢になる被爆者の方々から聞き撮りを行うにはまだまだスピードが足りません。ここ数年でいままで平和運動に一線で携わってこられた方が亡くなられたり、体調が思わしくなかったりと、本当に今、聞き撮りをしなければならないと感じています。また、被爆体験の継承という点からも、直接被爆者から話を聞くことはとても大切なことです。同じ被爆者の方から二度、三度と話を聞くことでその方の心の奥の気持ちや生き様が理解できてくると思います。そのためにも、今の行動が大切になってくると思います。
これまでの活動で、少しづつですがいろんな人にプロジェクトの存在と意義を知ってもらい、協力や支援をいただいていることはとても力になっています。今後、さらにこのプロジェクトをもっと広めて、聞き撮りのスピードを上げていくためにもより多くの人に呼びかけていきたいと思っています。
【うずらえっぐ】
日本平和委員会が年一回、各地でピースエッグ(青年平和学校)を開催しています。県平和委員会青年・学生部を中心に実行委員会をつくり、県内の青年を対象に小規模で開く青年平和学校を「うずらえっぐ」と名づけています。
今回は、企画側として参加したはじめてのえっぐでした。ずっとやっていた高校生平和ゼミナールを卒業して、これからどう活動していこうか迷っていたときに声をかけられたのがきっかけでした。あまり大きな企画をやった経験もなく、右も左もわからないような状態で、企画するたいへんさ、辛さをしみじみ感じました。正直に言えば、「もうやめようかなぁ」とか「行きたくないな~」と思ったこともありました。
そんな感じで、迎えてしまった本番でした。裏方で、すごく忙しく、はじめての班長にもなってしまい、たいへんでした。でも、いざ始まってみると、あんまり会ってなかった人との再会とか、グループトークでいろんな人と話したりとか、とても盛り上がって、楽しかったです。
企画を終えた今、実行委員会では、つながりを絶やさないよう、続けていきたいと思っています。また、うずらえっぐをやったり、小さな学習会をやったり、まだ何をやるか具体的なことは決まっていませんが、このつながりをいつまでも、さらには広げていきたいと思っています