憲法施行66周年記念 市民のつどい ~戦争の反省から憲法が生まれた~
5月3日、名古屋市公会堂で「憲法施行66周年記念 市民のつどい」が開催され例年を大きく上回る2914人が参加しました。最初に来賓の安井信久県弁護士会会長の「戦争の反省から憲法が生まれた」という連帯の挨拶がありました。
第1部は大田昌秀元沖縄県知事の講演が行なわれました。大田氏は現在88歳、沖縄戦の苛烈な経験を証言しました。「日本軍は『軍民共生共死』を唱え沖縄県民を戦争に駆り立て、一方、校長や医者、市長村長などを秘密に組織し住民を監視させた。住民にとって前はアメリカ軍、後は日本軍から命を脅かされていた戦後、アメリカの占領下でアメリカ軍関係者は県民を殺しても裁かれなかった。軍隊は国民を守らないというのが沖縄の教訓だ。県民の運動で憲法のある日本に復帰したが日米案保条約がある限り基地は無くならない。『安保』を無くし憲法が活きる日本を」と訴えました。
第2部はチェルノヴィリ原発事故で被災し日本に来たウクライナ出身のナターシャ・グジーさんの心に沁みる歌と演奏がありました。
最後に主催者の愛知憲法会議の本事務局長が安倍総理は集団的自衛権を法律によって可能とし実質的に憲法を変え、さらに戦後レジームを全否定し侵略戦争と認めない、壊憲へ進んでいる、今こそ憲法の正念場、広範な国民運動を、来年また会おうと誓って閉会しました。(片岡)