新役員紹介
平和委員会への自己紹介
小島俊樹
子どものころからよく戦争体験を聞かされました。学徒出陣で南方の島に送られ、毎日、米軍の爆撃から身を隠すための塹壕を掘っていたそうです。爆発した爆弾の破片がお腹に刺さり、手術のため最後の病院船で島を脱出して、玉砕を免れたとのことです。母も東京大空襲に遭遇しており、両親とも「戦争だけは嫌だ。」と口癖でした。これが私の平和運動に参加する原点でした。教員になってからも、授業では戦争体験の継承を大切にしました。自分の3人の子どもたちも、中学校の夏の課題は、祖父母の戦争体験でした。戦争やファシズムの歴史の事実を知らないと、憲法の理念を理解するのは困難です。これは、生徒だけではなく、教員も同じです。組合では、若手の教員を中心に、平和教育推進委員会を組織し、年5回の学習会とフィールドワークを実施しています。昨年度は沖縄をテーマにし、ガマなどの戦跡や普天間基地を見学しました。今年度は福島の原発事故をテーマにし、夏休み飯館村や南相馬市などを見学してきます。こうした活動が、授業や修学旅行や文化祭などの行事に、生かされたらと願っています。
理事になって
長野祐子
平和委員会に加入したのは数年前の原水爆禁止世界大会(長崎)。労働組合の代表として生まれて初めて参加した世界大会。それまで、平和運動というものに参加したことが全くなかった私ですが、世界中のたくさんの方が、草の根活動で反核平和の運動に日夜取り組まれているのだということを実感し、胸が熱くなったことを今でもはっきりと覚えています。
私の周りでは、政権の暴走で、戦争の足音が近づいていると危惧している人が増えているように感じます。沖縄の米軍基地や過去の侵略戦争、原爆等の話が、友人や同僚との日常会話の中で出てくることもしばしばです。
戦争で誰かが傷つくのも誰かを傷つけるのも嫌、平和な世界で暮らしたい、というのは、人類共通の願いだと思います。その願いを世界中で実現するために、理事として、情勢や歴史をしっかりと学び、まずは、自分の周囲に平和への想いを着実に広げていきたいと思います。