第65回定期大会の発言から ②
学校現場では、安倍政権の「戦争をする国」を支えるため、愛国心教育の強制が強まっています。その中心的な策動が育鵬社・自由社の「戦争を美化する」教科書(中学歴史・公民)を採択することです。しかし、現実にはこれらの教科書がなかなか採択されないため、安倍政権では既存の教科書への統制を強化してきました。
1月の「検定基準見直し」では、教科書の編集段階から圧力をかけ、政府見解に反する教科書は、一発で検定不合格にできるようにしました。こうなると、教科書会社も経営上の判断から国に逆らうことはできなくなります。このままでは、どの教科書も育鵬社・自由社版に近づいてしまう恐れがあります。
では、たとえ教科書が愛国心教育を強制する内容になっても、実際の授業で教科書を使って教えなければいいのではないかと思われます。ところが、そういうわけにはいきません。学校現場での教員への管理統制も同時で強まっており、テストやプリントは管理職にチェックされており、教科書通り教えないと教員評価が最低となり、不適格教員として不当に扱われます。
来年度は、中学校の教科書の採択年度です。南京事件を否定する河村市長の名古屋をはじめ、育鵬社・自由社版教科書が採択される危険があります。愛知での採択を許さないよう教育労働組合や市民団体の運動を強めていきます。みなさんも協力お願いします。
駅構内自衛官募集
春日井平和委員会 立松曉一
自衛隊創設60周年の7月1日、「自衛隊員募集」の宣伝活動を春日井市のJR勝川駅構内で行いました。
7月1日午後知人のWさんから「勝川駅で自衛官募集の宣伝をしている。写真を撮って県の平和委員会に」と電話があり、早速でかけ写真撮影とリーフレットを入手しました。
「平和を、仕事にする。」「そこにしかない仕事が君をまっている」など若者向きのキャッチコピーが踊っているリーフレット。駅の改札口前に机を並べ、幟を立てての宣伝活動です。
早速、日本共産党の内藤とみえ市議に連絡、JR勝川駅に抗議。「許可してやらせている」との返事。私たちの宣伝行動にすぐ干渉してくるのに、自衛隊に甘いJRの態度をきびしく批判しました。
林 達也
自治労連は、結成25周年記念として、全国の青年が、沖縄の地で語り合い、学び合い、交流する「おきプロNEXT」を6月13日から15日に行いました。47都道府県から1533人の仲間が集まり、愛知県本部からは101人が参加しました。
自治体の職場では、世代交代がすすんでおり若手の職員が多くなっています。そうした中でこの「おきプロ」の企画が、平和や基地問題の学習と併せて、お互いの職場のことや組合のことなどを共有し合い、同じ県の仲間として絆を深めました。
特に、戦場となった沖縄の地で、ガマや資料館などで戦争の歴史を学び、米軍基地などの現状を見て、現地のガイドさん、自治体職員や首長から話を聞き、平和と住民の命とくらしを守る自治体について関心を強める機会となりました。
おきプロNEXTは成功しましたが、これからの活動が大きな課題です。この経験を仲間に広げていくことと、日常の活動から平和や憲法の運動につなげ活かしていくようスタートとしていきたいです。
沖縄から米軍基地をなくしたい
矢野彩子
長野祐子
2013年10月に沖縄県で3日間開催された「基地闘争交流集会」に県平和委員会から派遣していただきました。集会では、各地からの参加者と基地闘争の運動交流を行い、稲嶺・名護市長から、基地交付金に頼らないことで市政がより豊かになったという経験をお話しいただきました。また、実際に高江、辺野古、普天間を訪れ、現地で活動している方々からお話しをお伺いしました。
交流集会から戻った後、私たちが所属している青年・学生部で「No Base カフェ」と題して横須賀の米軍基地と合わせて報告会を行い、基地問題について考えました。また、名護市長選挙支援の一環として、物品販売にも取り組みました。
日本から米軍基地を撤退させるためには、今年の秋に予定されている沖縄県知事選挙が重要になります。7月27日(日)には名古屋市教育館で、映画『標的の村』上映会を行います。この映画は、高江の住民たちの基地反対の姿を追ったドキュメンタリーです。積極的に宣伝して、ぜひ多くの方にこの映画を観ていただき、沖縄の現状を知ってもらい、沖縄県知事選挙につなげていきたいと考えています。