2014年原水爆禁止世界大会 ~分科会報告~

5日は19の分科会と高校生平和集会が開催されました。
参加者からの分科会報告です。

◆第3分科会 ~非核三原則の実行・核密約破棄・米軍基地撤去~◆

第3分科会 8/5 中国新聞ビル

第3分科会 8/5 中国新聞ビル

第3分科会は181名が参加し、71名が初参加でした。
問題提起を兵庫原水協梶本さんが行い、特別報告は沖縄の緊迫した現状が話され、11月の知事選挙が焦点であり、支援して欲しいことが強調されました。
フィリピンでは米軍基地はなくなったもののフィリピン軍の基地を米軍が使用することで全国に展開しているとのこと。
各地のとりくみを交流したいと提起され、多数の報告は勉強になりました。私三浦も愛知で、沖縄知事選に向けて映画「標的の村」上映会を開催し、9月13日には県知事選挙支援ための集会を開き連帯すると発言しました。

◆第4分科会 ~非核平和の自治体づくり~◆

第4分科会では、自治体からの草の根運動が深められました。
秋田県湯沢市の鈴木元市長が東北6県自治体首長による「9条を守る会」の運動について、また広島平和文化センター小溝さんが広島市を代表して、世界各国に向けた平和行政についての特別発言が感動を呼びました
一般討論では、「はだしのゲンを広める会」の運動をはじめ自治体ぐるみの署名運動の経験の交流、また各地の非核平和行政を求めるとりくみなどが報告され、どれもが教訓的な内容でした。
愛知からは、県平和委員会作成の「子どもと自衛隊」パンフを紹介し、自治体が平和行政を進める反面、自衛官募集や広報活動にとりくんでいる実態を告発しました。

◆第5分科会 ~ゆるすな集団的自衛権、まもろう憲法~◆

第5分科会では、260名が参加。
33名の発言があり、青年、特に地方議員・候補者など若い層の発言が多く元気をもらえ希望が見える分科会でした。
神戸大学教授、和田進氏の的確な論点説明で、安倍内閣の戦争をする国づくりの問題点があきらかにされました。集団的自衛権の重要な8項目を要約しました。
①解釈改憲による立憲主義の破壊・壊憲・憲法クーデター、
②多国間の紛争に軍事的に参加、海外で殺し殺される道へ、
③秘密保護法の下で判断根拠は秘密にされる可能性大、
④日米安保条約の下でのアメリカの強い要請でアメリカとの軍事行動の一体化、
⑤原油確保の武力行使は戦争への道、
⑥海外での武力行使は日本へのテロ活動の誘発をもたらす、
⑦大国による中・小国への勢力圏確保による軍事介入、
⑧軍部の形成は表現の自由への抑制体制をもたらす。
最後にまとめとして憲法9条は死んでいない、閣議決定実行のためには20近い法律・協定の改定、新法の制定…そして来年には一斉地方選挙がある。長沼訴訟、イラク訴訟などの勝利を力に平和的生存権を求める運動を強めようと呼びかけました。