2・14 原水協総会 核廃絶に向けて運動の大きな前進を
2月14日(日)に愛知県原水協の総会が開かれました。
午前中は梶本脩史氏(兵庫県原水協事務局長)の「非核『神戸方式』と地域原水協づくりで想うこと」について、以下の記念講演がありました。
核戦争阻止、核兵器全面禁止・廃絶、被爆者援護・連帯を原水禁運動の3つの基本目標とし、署名運動その他の方法により世論を強化すること。その例として、ストックホルム・アピール署名をわずか8ヶ月で5億以上集め、朝鮮戦争で原爆使用を阻止できた。またビキニ水爆実験被災事件(1954年3月1日)が起こり、魚が食べられないと主婦を中心に原水爆禁止署名が広がり、原水爆禁止世界大会(55年)が開かれ、日本原水協、日本被団協が設立された。生活の現場で世論を作るために地域原水協(労組・団体+個人会員で構成)が必要である。そして、6・9行動にとことんこだわる。
戦前・戦中の神戸港は輸出額全国一を占め、川崎造船所では戦艦・空母を建造した。終戦直後は米軍が神戸港・六甲山頂を全面占領し、朝鮮戦争・ベトナム戦争で重要な補給・休養基地となった。頻繁に米艦船が入港することとなり、米軍・米兵と神戸市民とのトラブルが起こった。それから米軍基地撤去の神戸市民のたたかい(クリスマス闘争)があり、62年からクリスマスには入港しなくなった。73年に革新市政が誕生し、75年に神戸市議会が核兵器搭載艦艇の神戸港入港拒否に関する決議を全会一致で決議した。その後40年間米艦船入港はゼロになった。
午後からは、沢田昭二理事長のNPT再検討会議の成果を踏まえ、核兵器の非人道性に基づく禁止条約締結に向けての運動を大きく前進させましょうとの挨拶に続いて、金本弘愛友会副理事長から核廃絶、援護法、被爆2世の問題で共に連帯して闘いましょうと挨拶されました。
その後、定期総会議案の提案、財政の決算報告と予算の提案、会計監査報告がされました。その後、6・9行動及び新署名、基地の問題、平和行進、世界大会参加及び報告会、平和市政の申し入れ、ノーモア・ヒバクシャ愛知訴訟、被爆体験の聞き取りなど各地域・団体の取り組みなど13本の発言があり、議案は全会一致で採択されました。最後に、新役員が提案され、横江英樹新事務局長が選出されました。