第50回『建国記念の日』不承認2・11愛知県民のつどい 理想を語り続けることには意義がある
毎年恒例の「つどい」も、今年で半世紀50年を迎えました。そこで、記念企画として「戦後70年を考える」をテーマとする二人の講師によるシンポジウムとしました。お一人は、新進気鋭の社会思想史学者、白井聡氏(京都精華大学)です。もうお一人は、憲法学者の愛敬浩二氏(名古屋大学)です。2月11日当日は、400人近い参加者があり、会場のウィルあいち大会議室には入り切れませんでした。
白井氏は、持論である「永続敗戦論」を展開されました。これは、「敗戦」を「終戦」と言い換えることで、戦争責任を直視しないまま、新憲法とは矛盾する安保体制を受けいれるレジームのことをいいます。これを可能としたのは、アメリカが冷戦対立のため日本の保守勢力を反共のパートナーとして必要としたためで、戦争法や改憲等の安倍政権の暴走もアメリカの要求と一致しています。
愛敬氏は、丸山貞男氏の「大日本帝国憲法の『実存』よりも戦後民主主義の『虚妄』の方に賭ける」とする言葉を引用して、今の心境を語りました。つまり、確かに憲法の文言と現実は乖離しているとこはあるが、理想を語り続けることには意義があるということを強調されていました。
最後に、お二人は今度の参議院選挙で、野党が一致団結し安倍政権と対決することの重要性と、そのためには、私たちが自分たちのやれることをすべてやりきっていかなければならいことを訴えられていました。