「表現の自由」は多喜二の時代からの課題

2/16 ウィルあいち

プロレタリア作家小林多喜二が特高(特別高等警察)によって虐殺されて87年になります。小林多喜二を偲び、その生き方から学ぼうと、各地で「多喜二祭」が催され、愛知県においても昨年から「愛知多喜二祭」が取り組まれるようになりました。

2月16日、今年もウィルあいちに130人が参加して、「愛知多喜二祭」が開かれたのです。テーマとされたのは「表現の自由」で、現代の治安維持法といわれる「共謀罪」が大きく取り上げられています。講演に立った尾西康充三重大学教授は、「矛盾に充ちた日本社会の原因の所在をつきとめ、それを文学をもって広く知らせようとした」多喜二の文学の魅力と、それ故に権力に殺された状況を語りました。