映画に学ぶ運動の大きさ あま東部「平和のしゃべり場」
あま東部平和委員会は10月18日、「時代の転換点」をテーマに映画「武器なき斗い」を上映する、「ピースカフェ・平和のしゃべり場」を12人の参加で行いました。上映作品は、戦前の治安維持法改悪にただ一人反対して右翼の狂刃に倒れた労農党代議士山本宣治(山宣)を描いたものです。恒例となった映画の「前説」は、あいち平和映画祭代表の岩田和憲さんにお願いしました。
そして始まった「武器なき斗い」、息をつかせぬストーリー展開に参加者は息を飲むばかりです。山宣が右翼の狂刃に倒れる場面では、思わず参加者の口から声が出ます。上映後の交流では、戦前前夜の山宣が大学を追われ学生の学問の自由が脅かされる場面に、「何か今の時代と似ている」との感想が聞かれました。
あま東部平和委員会のメンバーによる「後説」では、「天皇さんに刃向かったらあきまへん」と言っていた山宣の母が戦後に共産党に入ったこと、地主の苛酷なやり方に立ち上がる小作農民たちのたたかい、山宣を「インテリ」と毛嫌いしていた若い小作農民の変化していく様子をあげて、人が変わりうること、たたかいが人を変えることを強調しています。
今回のとりくみでは、新しい人に参加してもらったり、日本平和大会の学習パンフやちひろカレンダーが普及できたことで、「平和のしゃべり場」が一定認知されてきたこと、「動けば何かが変れる」を改めて実感しました。